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不況でも米国アマゾンは受注数過去最高

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 不況で米国の小売りはクリスマス商戦もかなりきびしい状況だったようだけれど、Amazon.comは好調だったようだ。

 新聞やオンラインのニュースによると、受注数は過去最高の630万件(ピークの12月15日の注文数)だったとか。この現象、他のオンライン販売もそうかというとそんなことはないそうなので、Amazonの独り勝ち状態のようだ。売り上げが好調だった商品は、

 売上が好調だったのは、任天堂ゲーム機「Wii(ウィー)」や韓国サムスン電子の52インチの液晶テレビ、米アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod touch」など

だったとか。iPodはクリスマスプレゼント、家で引きこもりお金を使わずに長時間楽しめるゲーム類というのは分かるけれど、それなりに高額な52インチの液晶テレビまで入っている。安く手軽に手に入れようというのが、お金にまだ余裕のある人にも浸透して、Amazonを選択しているのだろうか。

 これは米国の状況であり、日本もAmazon.co.jpがどれくらい好調だったかは分からない。まあ、日本には楽天があるわけだし。ただし、ここ最近日本のAmazonも楽天並みとは言わないもののかなりの種類の商品を取り扱っている。自分のなかにはいまだにAmazonはオンラインの書店のイメージが強いのだけれど、電気製品はもちろん、自転車やスポーツ用意品、さらには食品やお酒まで取り扱っている。先日たまたま検索していて、バイクのタイヤを見つけたときはちょっとびっくりした。

 そんなわけで、Amazonの利用頻度が高くなっている。地元の書店になかった欲しかった本を探しに行ったついでに、全然関係ない電気製品を購入していたりするわけで、まさにデパートに行って分野問わずいろいろと物色して買い物する状態。便利だし量販店並に安い。送料も電車賃を考えれば決して高くない。これじゃあ小売店は厳しいよなとつくづく思う。

 とはいえオンライン販売ではやっぱり困ることがあり、本であれば中身や装丁を手にとって確認したいことも多い。先日プリンターを買おうとしていて、ある商品に心を決めたのだが、一応店で確認。ところが、実物の大きいこと。それで断念なんてこともある。店舗とオンラインをうまく使い分けるのが、買い物で失敗しないコツになるのだろう。

 Amazonはよくても、小売りはしばらくは厳しい状況が続くだろう。商店街に活気がなくなると街が一気に沈んだ雰囲気になってしまう。Amazonも使うだろうけれど、地元で手に入る物はなるべく地元の商店街で購入しようかなと思っている。

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