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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

とりあえずはそんなものだと思って使う

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 Googleのサービスでトラブルがあったらしい。自分の環境では、Google Calendarはいまやなくてはならない存在だが、幸いにしてそちらにはとくに影響はなかったようだ。

 上記のITmediaのeWeekの翻訳記事によると、今回おもにトラブルが発生したのはGmail関連だったようだ。記事では、

これらの障害はクラウドコンピューティングに暗い陰を落とすものだ

との記述もあるが、個人的にはこれでクラウドのサービスが停滞するとは思えない。もちろん障害はなければないに越したことはないが、オンプレミスで自分の手元においたシステムだってバグはあるかもしれないし、ハードウェアトラブルもあるはずだ。その頻度と比べ、Googleの無料のサービスが極端にトラブルが多いわけではない(むしろ個人で管理するサーバーなんかに比べればずっと安定しているかもしれない)。

 多くの人は、Googleでトラブルに遭うと、しょうがないなとあきらめてしまうのが現状だろう。怒り心頭に発して、猛然とGoogleに抗議したなんて話は聞こえてこない。メールの障害ならば、急ぐ用事があれば代替えの方法で連絡をとればすむわけだし。

 まあ、これがSalesforce.comのように、お金を払って日常の業務に利用しているとなると事情は異なるかもしれない。先日、NHKのクローズアップ現代という番組で、「新情報革命“クラウド”の衝撃」という番組が放映されていたが、このなかでSalesforce.comのユーザーとして紹介された東大阪のネジ専門商社ツルガでは、どっぷりと同社のサービスに依存して業務を行っている様子が紹介されていた。そのなかでツルガの社長は、Salesforce.comがなくなったらビジネスができないと、漏らしていたりもする。

 とはいえ、これだって、たとえオンプレミスのシステムを利用していたとしても、それに大きく依存したビジネスを行っていれば、システムの障害でビジネスは滞るわけであり、クラウドだから特別に困るという話ではない。

 結局のところ、クラウドだろうとオンプレミスだろうと、なにかあったときの代替え策というのはなんらか考えておかねばならないのだ。Googleのサービスはいまのところときどきトラブルがありそうだ、であればそれは「そんなもんだと思って使う」しかないのだ。自分がそのサービスにどの程度依存しているかによって、代替え策をどの程度構築しておけばいいのかを考える。SaaSやクラウドになったからといって、もしもの備えはなんら変わらないということなのである。

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