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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

勝利の後ろにEMCがある

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 MLBのレッドソックスの開幕戦が日本で行われるのは、皆さんご存じだろうか? その開幕戦スポンサーをストレージベンダーのEMCが行うとのこと。

 EMCの本社もボストンということで、米国でもレッドソックスのスポンサーはすでにさまざまな面で行っているそうだ。今回は、日本で行われる公式戦2試合と巨人、阪神とのゲームをスポンサーするそうで、レッドソックスの選手が着用するユニホームの左肩にはEMCのロゴが入るとのこと。

 この位置のスポンサーロゴは、本国では規約違反らしい。今回の日本のゲームでだけ特別に許可を得ているそうだ。国内で売られるユニホームにも2008年はこのスポンサーロゴが入るとのことだ。

 EMCのサポートは、こういったマーケティング面だけではない。ITパートナーとしても協力をしているとのこと。大量のビデオデータを分析し戦略に活用するシステムでEMCストレージが活躍しているそうだ。本拠地だけでなくアウェイでもこのシステムが利用できるのは、極めて有効だとのこと。ちなみに、もちろん、松坂や岡島もこのビデオのデータ分析はよく活用しているという。

 さらに、NFLで大躍進、レギュラーシーズンから18戦全勝でスーパーボール出場を決めたペイトリオッツのサポートもEMCは行っている。アメリカンフットボールは昔からデータを分析し、それを戦略に生かすスポーツ。ここでもEMCのIT技術でサポートが行われているとか。

 MLBでワールドシリーズチャンピオンのボストン・レッドソックス、18連勝でスーパーボール出場を決めたニューイングランド・ペイトリオッツ、両者の勝利の後ろにはEMCがいたことになる。23日に行われた会見では、EMCジャパンの諸星社長は、EMCが彼らの勝利にどれだけ貢献したかは分からないがと謙遜する。来日していたボストン・レッドソックスのCEO ラリー・ルキーノ氏は、EMCのシステムには大変満足しているとコメントした。ボストン・レッドソックスのCIOも、システムの効果には満足しているとビデオでコメント。

 メジャーリーグのチームには、単なる情報分析担当だけでなく、きちんとCIO(Cheif Information Officer)がいるんだと言うことにも驚いた。それだけプロのスポーツで勝つためには、ITシステムが不可欠になっているということか。

 ちなみにEMC、業績のほうも好調のようだ。前四半期までで、17四半期連続2桁成長を続けているとのこと。このEMCのビジネスでの勝利の後ろには、いったい何があるのだろうか。そろそろ、ビジネス面でもVMwareとのコラボレーション効果があるのかな。

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