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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

来年以降流行りそうなもの

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 今年を振り返ってみて、SaaS、内部統制、仮想化といったあたりの分野の記事原稿を随分書いた。3つとも昨年ぐらいから少しずつ話題に上り始め、SaaSなんかはここ1年でさらに成長というか解釈が進化したようにさえ思われる。

 当初のSaaSは、新たなASP型サービスの1つの形態くらいの意味だったのが、カスタマイズとマルチテナンシーが注目されるようになり、さらにはWeb2.0的なマッシュアップが使えることが、いまやSaaSと呼ぶための条件になりつつあるように思う。かなりセールスフォース・ドットコムの影響が強いのは確かだ。Web2.0的であることが必須かどうかはともかく、カスタマイズ、外部システムとの連携などの開発要素は、来年に向かってSaaSビジネスの成否を左右しそうに思っている。

 仮想化については、ハードウェアのパフォーマンスの向上を仮想化というキーワードに結びつけている部分も大きいのではないだろうか。Xenなどの新しい技術の台頭などもあり技術的なことに現状はフォーカスが当たっているように思う。仮想化を技術的に実現することよりも、使い始めると運用管理の問題が出てくるようだ。仮想環境の運用管理関連については、2007年に向かって新たなキーワードが生まれてくる領域かもしれない。

 内部統制は日本版SOXがなんとなく足踏みしているような状態で、危機感的にはいまいちのように個人的には思っている(個人的にすでに食傷気味というのもある)。いまのところは、まずは文書化とログ管理、ID管理といったあたりに、IT的には集約してきているようにも感じている。こちらも刹那的な対応の山場を越え、継続的な対応に移行していくと新たなキーワードが登場してきそうだ。とはいえ、それは2008年くらいのタイミングかもしれない。

 個人的に来年来そうな気配を感じている技術に、インメモリ(オンメモリ)データベースがある。組み込み用途なのかなと考えていたが、むしろリレーショナルデータベースやトランザクション処理などのキャッシュ的に使う方法がじわじわと市民権を得てきているように感じている。オラクルは当然この分野の製品を提供しているのだが、国内のベンダーや海外のベンチャー企業なども製品を提供している。肥大化して複雑化を増しているリレーショナルデータベースの世界で戦うのは難しいが、特化した技術であれば小さな会社でも太刀打ちできるかもしれない。

 超大規模処理、超高速処理などという要求がでてきたときに、広大なメモリ空間をリレーショナルとインメモリでうまく使い分けるといったことが、今後はごく当たり前のデータベースの使い方になっていくのではないだろうか。内部統制などの要求でデータは増える一方ということもあり、2007年から注目技術の1つになるのではと考えている。

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