私利ばかり望むと周囲との溝が生まれ身動きがとれない
自分の将来というのは、今日という日の延長線上でしかない
ということは分かっているのですが、今日という1日をきちんと積み上げることなく近道ばかりを探してしまうという経験は、誰しもあるのではないかと思います。
先日、twitterの誰かの投稿にあったのですが、
「将来起業したいからコンサルティング会社に入社したい、と考える学生が増えている」
という現象も、同様の考え方ではないかと思います。
なんとなくわかるようなわからないような感覚ですが、他の企業の経営的支援を行うことで、自分で経営を行うときのポイントを理解したいということなんでしょう。
しかし、実際に企業を経営している立場からすると、他の企業の支援がそのまま自分の会社の経営にいかされるとは言い切れない、本質的な部分で異なる、と考えています。
もちろん、本気で他の会社の支援を行うことで学ぶことは多いのは事実です。
その本気度というのは覚悟に近いものでもあります。
自分が勉強したいので行う仕事と、相手の会社の再生を真剣に考えた上での仕事では、学ぶ量も違ってきます。懸命に相手の会社のことを考えて、お客さま以上にお客さまのことを考えることで見えてくるものもあります。
近道をしているという感覚ではなく、気づいてみれば、日々の積み上げという感覚が大きな成長につながってくるというものではないでしょうか。
自分が成長したい
という気持ちが強すぎると得るものが少なく、
周囲に成功してもらいたい
という気持ちが全面に出ると様々な気づきを得ることができるようです。
今の自分が過去の自分の努力の結果であり、今日の努力は将来の自分を創ります。
将来の自分が独善的で周囲から浮いている存在になっているのか、他利を中心に考えて組織を引っ張っている存在になっているのかは、今日の自分の考え方、周囲との接し方次第ではないでしょうか。
自分がどのような考え方をしているのか
私利ばかり追っているのか、他利を重視しているのか
などの振り返りも必要だと感じています。