ビジョンは現場でビジョンになる
東京大学の中原先生のコラムを読んでいて、いろいろと考えました。
http://www.nakahara-lab.net/blog/2008/08/post_1313.html
⇒ビジョン症候群
「うちの組織にはビジョンがない」
「トップはビジョンを示してくれないと困る」
「うちの社長は明確なビジョンをもってない」
たしかに無い物ねだりしているときには、
このような話が現場から出てきて、ビジョンを示すと、
「そもそもビジョンとは上から与えられるものなのか」と文句を言い、
「ビジョンを上から与えられても、何をしていいんだか、わからない」
「こんな不明瞭なビジョンじゃ、何から手をつけていいかわからない」
と不平不満を言う。
中原先生は
「ビジョンを欲しつつ、それが与えられた時に、それに基づいてアクションをとった人」
を知らないと言われています。(笑)
そもそもビジョンとは、
曖昧でも経営層から示されたビジョンを現場なりに解釈して腹に落とすことと
言われています。
そして、このコラム
http://www.nakahara-lab.net/blog/2009/07/post_1546.html
ビジョンというのは「憧憬」と表現されています。
ビジョンとは、
「自分が仕事を通じて抱く憧れ」であり、
「職場で働く他者が仕事を通じて抱く憧れ」
である。
わかるような気がします。
<参考>
神戸大学のビジョン2015アプローチ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/mission-vision/index.htm
自分は仕事を通じて何を成し遂げようとしているのか?
他のメンバーは仕事を通じて何を成し遂げようとしているのか?
その成し遂げることの集積が成果であり、
その結果は組織のビジョンは達成されているのではないかと思います。