既存のサービスしか理解できない市場と社員
本日は、人材関連ビジネスの再定義のための会議に参加してきました。
従来の市場ニーズに対するビジネスモデルの確認と、
新しい市場ニーズへ対応したビジネス創造
というのが今回の会議のテーマです。
我々企業が生き残るためには、
常に自社の商品やサービスを市場ニーズに合わせて改良していく必要があります。
変化が遅れた企業は、既存市場のパイを競合他社と取り合って、
お互いに疲弊して共倒れなどの状況になってしまいます。
競合他社の特定も難しいくらいのスピードで市場の変化と共に自社も変化できれば、
無駄な労力をかけることなくビジネスの最前線で市場へ最大の価値を提供することが
できます。
誰しも、このような形でビジネスを行いたいと望んでいるにも関わらず、
個人レベルでの(楽をするために)変化を避け、
変化できない自分の論理を組織にぶつけてきます。
そのような社員は、会社(組織)にとっては必要用な社員になるだけでなく、
そのような社員が会社に存在することで、その会社までが市場から不必要な会社と
判断されるような状況になってきます。
変化を嫌う社員
ある程度の成功体験を持つと、社員はその成功体験だけでモノゴトを判断しはじめます。また、成功体験が無い社員は
「頑張っても大きな成果を出すことはできない」
と勝手に判断して無気力な空気を組織の中に撒き散らします。
いずれにしても、そのような状況に陥っている会社が
時代の変化についていけるわけがありません。
非常に不幸な状況になります。
もしかすると、政治の世界はそのようなことになっているのかもしれません。
また地方都市の行政機関も同じような状況になっている場合も多いように感じます。
前例が無い
最悪の判断です。
お役所のそのような対応には批判的な民間の方々も、
会社の中では同じような判断をしているのが少し滑稽なんですが、
やはり人間にとって、新しいことにチャレンジするということは、
大きな不安とストレスを感じてしますようです。
しかし、変化をすることができずに、
真綿で首を絞められるような状況になってくることがわかっている時代の変化を
感じながら、それでも変化しないことを選択する人間の弱さは
結果的に種を滅ぼすことにつながることになるかもしれません。
当社は何をしている会社かわかりにくい
という評価をもらうことが多々あります。
「市場が認識すると想定した価値」を創造するというを生業にしています。
市場が認識した価値に対応する、では、遅いと感じていますので、
1歩先を行き、仮説として創り上げた価値を提供する準備をして
市場が追いついたときにタイムリーに価値提供することで
独自のビジネス領域を創ることを目標にしています。
競争が無い世界でビジネスを行うと、お客さまともじっくりと話ができますし、
無駄なコストを使っていないので価格もおさえることが可能になります。
自社の利潤も確保して、お客さまにも適正な価格でタイムリーのサービスを提供する。
誰しも望んでいるビジネス形態ですが、
ほとんどの人は「そんなことは実現できない」と思い込んでいます。
ポイントは、
新しいプロダクトを研究・開発する
などの工業化時代の基本的な考え方ではなく、
既存のプロダクトやサービスが存在する市場領域を再定義して
新しい市場領域を開拓する、という姿勢を持つ、ということになります。
当社では、
既存メディア業界などで主流だった映像サービスをインターネット領域で活用して、
その事業領域を再定義しようとしています。
ビジネスモデルなどは既存メディア業界と同じような形でも、
コンテンツ制作などの視点を変えることを目指しています。
コンテンツ制作費用
コンテンツ制作クルー
コンテンツのディレクション
いろいろと変化させないといけないものがありますが、
何よりも、敷居が高いと思われた映像の世界を、
市場目線での消費者メディアとしていくことが重要になります。
ブルーオーシャン戦略のアクション・マトリクスである
取り除く
増やす
減らす
付け加える
という4つのセグメントに従って、自社の事業を再整理します。
市場も理解できないと感じている次世代を予測した戦略を
どのように社員に理解させるか?
そこが最後の課題として残ります。