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平成生まれの情報化エイリアンがやってくる!!

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今年も新入社員研修の時期になりました。

連日、熱戦を繰り広げている高校野球の選手宣誓も「全員平成生まれ」という言葉があり、いよいよ平成生まれの社会人も出てきているということを実感しました。

人は生活環境により思考パターンが変わってきます。

携帯電話、パソコンインターネットによる情報入手、交換が生活の一部となっていた平成生まれの彼らは私たち昭和生まれの人間とは根本的に情報の捉え方が違っているようです。

情報が枯渇して知的好奇心で自分から情報を調べていた世代と、情報が溢れて情報を取捨選択していた世代の大きな違いというのは何なのでしょうか。

就職して会社に入ると、情報というのは川上である上司から流れるような仕組みになっています。特に新入社員は上司や先輩からの指示で仕事を行うというのが一般的ですが、そこの部分で情報飽和状態に陥っている世代には難しいと感じることがあるようです。

彼らはインターネットなどで仕事に関する情報も沢山入手しています。サーチエンジンなどを駆使して知らないことは調べるという習慣を持っています。ただ、調べるまでが仕事と感じてしまい、なかなか行動に結びつかないという特性があります。

昨年くらいの新入社員研修から、「知っていること」と「できること」の違いを研修の中で話さないといけないようになってきました。簡単に情報を入手できる環境で育ってきた彼らは、ゲームなどのバーチャルな世界に入り込んで現実と仮想世界の区分けができなくなった状態と同じような状態になってしまいます。情報を入手した時点で「自分ができる」という錯覚に陥ることが多いように感じます。

社会人としての仕事を行う基礎力を身につける前に沢山の情報を得てしまう弊害は様々なところに出てきています。

一時期の学生起業ブームも、ビジネスの基本的な知識を得る前に起業家の成功談ばかり目にしてしまうことから途中のプロセスは無視して大きな夢ばかりを見てしまうという状況を生み出しました。夢を見ることは悪くありません。しかし、夢であれば米国大リーグのボストンレッドソックスに入団した松坂投手のコメントではありませんが「夢はあくまでも夢でかなわないもの」になってしまいます。目標を掲げ、その目標を達成するためのプロセスをしっかりと考え、逆算することで、今、自分が行わないといけないことを必死に行うという愚直さを持たないと目標という自己成長のためのマイルストーンまでもたどり着くことができないことになってしまいます。

今月も全国の企業で新入社員研修、新入社員フォロー研修などを行いますが、目標設定の重要性とシンプルに目標を達成するためのプロセス構築、情報化時代の社会人基礎力を身につける研修の重要性が高まっています。

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