新しい学びのスタイル
来年の4月に開校するサイバー大学の客員教授に就任しました。
サイバー大学は日本初の全講義をインターネットで配信する4年制大学です。
インターネットで教育を受講するe-Learningに関しては10年ほど前から学会などで研究を行っていますが、受講者のモチベーションの維持や教育効果を測れる評価システムの構築などを考えていかないとなかなか普及させるのは難しいと感じていました。
ただ大学となるとちょっと考え方が変わってきます。
大学生から『授業は面白くないが単位を取るためにとりあえず大学に行く』という話もよく聞きます。
授業が面白くないというのも問題ですが、とりあえず大学に行くという部分が大きな問題と思っています。
時間ももったいないし、交通費もかかってしまいます。
自分の好きな時間にどこからでも学習ができる環境の提供と、そのスタイルを選択することで得られる自由な時間をどのように効果的に使うのか?ということを提案していきたいと思っています。
企業がITを導入した際にも同じような状況になりますが、システムを導入することで今までの人の動きが変わります。その動きを変えることで得た時間をどのように使うのか?という部分を真剣に考えると本当の意味でITの恩恵を得ることができます。
営業担当者であれば、IT導入で効率化された時間を今まで出来なかったマーケティング分析の時間に割くなどもできます。
経営者であれば、IT導入で効率化された時間を今まで出来なかった社員との対話の時間に割くこともできます。
サイバー大学の学生には、今までの学生が時間的な拘束が多くてできなったインターンシップ活動や海外留学、ボランティア活動などに積極的に取り組んでもらいたいと思っています。
大学でのキャンパスライフの過ごし方が根本から変わってくるということに注目して、今まで出来なかった活動で付加価値を生み出すということが、このようなスタイルの大学が目指すところではないかと考えています。
教授陣も非常にユニークな方が多く、刺激的な講義が受けられるのではないでしょうか。