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ICT/IoT、ドローンなどを活用した地方創生や次世代人材育成に取り組んでいます。

ITはリアルコミュニケーションを活性化する道具

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最近、コミュニケーションスキルを補完するための研修依頼が増えています。

コミュニケーションは相手があってはじめて成り立ちますので、相手の話を聞くということと同時に自分の考えを相手にうまく伝えるということが重要になります。

相手に動いてもらいたいと思っている場合には、単に伝えるだけではなく、相手に理解してもらうことが必要になってきます。

インターネットの普及により情報が氾濫する時代になり、相手が理解しているかどうかにかかわらず一方的に情報を発信するだけの媒体も増えてきました。ある意味、このようなBlogもそのような媒体の一つかもしれません。

私の場合には、私の身の回りに飛び交う情報の整理のためにBlogを活用しています。

誰かに見られていると思うと、入手した情報を自分で分析、精査することを行うことができます。

また、情報感度が高い方のBlogを読んでいると市場が注目している情報の絞込みを行うことも可能になります。

情報をどのような手段で入手して活用できるようにするのか?

ナレッジマネジメントの世界にはSECIモデルというものがあります。

SECIモデルというのは、人間が持つ暗黙知を他人にも見える形である形式知に変えるというスパイラルを創り出すプロセスのことを言います。

○共同化(共感)⇒暗黙知を暗黙知へ
○表出化(文節)⇒暗黙知を形式知へ
○連結化(分析)⇒形式知を形式知へ
○内面化(実践)⇒形式知を暗黙知へ

例えば、当社が行なっている営業研修の場合にはお客さまの立場で考えるということからの気付きを得るということ最初に行なってもらいます。

お客さまの立場に考えることでお客さまとの間に信頼関係と共感が生まれます。そのお客さまの立場で考えることが共同化の第一歩になります。

そのお客さまの立場で考えて得た暗黙知を営業日報などで表出化します。営業の世界では日報を提出することは当たり前になっていますが、その日報の持つ意味について深く考えている人は少ないようです。
日報は営業プロセスの進捗管理という意味合いも持っていますが、個々の営業担当者の知識を表出化して組織の知識にするためには非常に重要な役割を持っています。

個人として『気付いたこと』を文章にするという作業から新しい視点でモノゴトを考えることができるようになります。

そのような過程で、他の営業担当者の知識や上司の知識を情報として得ることで情報を分析、精査することができます。これらが連結化のプロセスになります。自分の知識だけではなく多くの方の知識を連結して分析した方が良いということは誰でも理解できることではないかと思います。

この理解した知識は実際に行動して検証するということになります。検証することで内面化(自分の知識となる)していきます。実際にその知識がお客さまとの間の共感に繋がったときに当初の目的は達成することができます。

単にお客さまと会う、現場に出るというだけではなく、これらのことをきちんと考えて行動するだけで営業力は格段に向上していきます。

机上の知識だけで周りに共感を得るということは難しく、実際には共感を得る行動ができて知識を得ることができるということが言えます。

自己の知識習得ばかりを考えていると頭でっかちのビジネスおたく的な思考になってしまいます。

実際にビジネスの場で活躍している人は、周りに知識を持っている人を集めて、その知識を連結化する(マネジメント)ことに長けています。

課題に直面したときに、知識の提供をしてもらえる人間関係を築いておくということが重要で、最終的には人間力が高い人が成功しているように思います。

情報化が進んだ企業からヒューマンスキルに関する研修の問い合わせが増えてきているのも頷けます。

人材育成と組織リノベーション企業:ナレッジネットワーク株式会社

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