そういえばバブル入社
今年の新卒採用市場は完全に売り手市場のようです。
全国で企業経営者向けの講演などを行っていると必ずしも全国で景気が上向いているとは思えない部分もありますが、大手企業を中心に新卒社員の採用意欲は確実に上向いているようです。
市場環境が大きく変化した部分での雇用調整(早期退職制度の導入など)も一巡して、2007年問題の中でも語られるように団塊世代の大量定年退職も控えているという背景もあるようです。
また、少子化の影響で今後はますます人材の採用が難しくなるということも企業が大量採用に走っている理由といえるようです。
ただ、1990年に企業に史上空前の売り手市場で企業に入社した私の経験からすると、そのころと今はちょっと状況が違うような感じもしています。
新卒社員の有効求人倍率はバブル期並みになっていますが、そこ頃の失業率と比較すると、今の方が失業率が高いのが気になります。
企業サイドも採用に関しては誰でも良いという訳ではなく、ITを中心とした新しい職場環境に適用できる人材を探していますし、単純作業ができる人ではなく、創造的な仕事をできる人を採用したいと思っています。
また、その単純労働は派遣などの新しい形態の雇用に頼っている企業が多いのもバブル期にはなかった傾向です。
企業経営を行っていると、確かに優秀な人材の確保は企業の存続に大きな影響を与えてしまいます。
企業の採用担当者も『厳選して採用したい』という意識は確実に持っています。
誰でも良いという話ではなく、バブル期採用の失敗からの教訓というのがあるのでしょう。
当社でも少しでも企業の採用担当者のお役に立てればということで、
http://www.gakulog.net という大学生の就職活動支援サイト
を運営しています。