就職セミナー
今日は、就職活動を始める大学3年生向けに講演をしました。
一応、IT業界セミナーだったんですが明確にIT業界を志望している学生は少なかったようです。
講演の中でも話をしましたが、この『IT業界』や『IT関連企業』という定義が不明確で楽天さんのようにECの売上と金融関連の売上が同じくらいだとIT業界なのか金融業界なのかわからなくなってしまいます。
IT業界の区分けから、実際にその仕事の中身の説明などを行って、成果を出せる人材になるために何をやらないといけないのか?という話をしてみました。
参加者は非常に熱心にメモをとっていましたが、なんか肩に力が入りすぎているような感じがしました。
大学卒の新入社員の3人に1人は3年以内で会社を辞めている時代ですが、実際に何が原因なのか?というのを特定するのは難しいことです。
しかし、昔はとりあえず会社に入社して定年までの時間軸の中で会社からいろいろなことを教えられて人材は育っていくということだったのが、会社も新入社員にも大きな期待をして専門性や成果を求めている、新入社員もそれに応えるために入社前から勉強して会社に入ってくる。
しかし、会社には若い社員がすぐに成果を出せるような仕事が準備されていない。
というのが現場の実態ではないかと思います。
理想を言うと若い力で会社を引っ張って欲しいということなんですが、古くからいる社員にとっては面白くはないですから、微妙な力関係が働いているようです。
会社で成果を出そう!と考えて高いモチベーションを持って入社してくる彼らの気持ちを切らさないマネジメントを考えておかないとせっかくの人材が流出してしまいます。
採用に困っている企業も増えてきましたが、同時に入社した社員をどのようにマネジメントしていくのか?ということを真剣に考えておかないと大きな痛手を蒙ることになってしまいます。