地域間格差って本当だろうか?
7月くらいのニューズウィーク国際版で、福岡が世界で成長している10都市として紹介されたというニュースを見ました。
東京などのように国際的に知名度がある都市では無く、一般的には無名な都市が選択されていて、その中で対アジア貿易のハブ的な役割ができる地理的な優位性と、自動車産業誘致による経済発展というのがあるのではないかと思います。
実際に日本の景気は、いざなぎ景気以来の高水準を保っているという話を聞きます。
全国で中小企業の経営者向けの講演していると、
『それは東京の話じゃないの?』
『大企業だけが調子いいんじゃないの?』
と言われることもあります。
東京だけ調子がいいのではないと思います。
実際に福岡も自動車産業などは調子が良いです。
大企業だけが調子がいいのではないと思います。
大企業との取引を含めた市場から選らばれるような経営をやっている中小企業は調子が良いです。
福岡という都市で見た場合にも、マクロ的な見方をすれば景気は戻ってきているのでしょうが、ミクロ的な見方をすると業種や経営手法によって千差万別と言えるのではないかと思っています。
福岡の人たちは、『福岡が日本におけるアジアの玄関だ!』というのが好きなんですが、アジアから見たらどうなんでしょう?
1時間くらいのフライト時間の違いであれば利便性と市場がある関西、名古屋、東京が玄関なのかもしれません。
ただ、船に関しては博多港のコンテナ輸出台数はうなぎ上りのようです。
自動車産業の例を見ても市場が海外にあるということになると船便で自動車を輸出するということになります。そうであれば本当にアジアへの玄関に福岡はなります。
それに中小企業は便乗できないのか?
海外のマーケットを理解して先人たちの失敗の二の舞にならないような準備をして取り組めば中小企業でも十分にチャンスはあると思います。
ボーダレス化した市場で中小企業は自分の目が届く範囲でビジネスを行なうというのは間違っていると感じています。
中小企業、大企業という括りもボーダレス化していっています。
現状を打破するために変わる勇気を持てる会社か?
これがこれからの会社を見る際のキーワードになると思います。
企業規模で景気感の格差があるというのは少なくとも間違いではないかと思います。