大分での講演
今日は九州の大分で講演をおこないました。
演題は、
『ブロードバンド時代の中小企業の勝ち抜きIT戦略』
ということで、情報流通が加速したことで市場に大きなパラダイム変化がおこったという事とブランディングの話などを絡めた話をしました。
参加者されていた皆さんも非常に興味深く聴かれていたようです。
ブロードバンドの普及で市場の声が収集しやすい状況になってきたということを気づいていない企業経営者は多いのですが、特に中小企業の経営者の場合には経営資源が少ないということもあるので、情報収集には敏感になってもらいたいと考えています。
中小企業のブランディングに関する私の考え方は、企業や製品のブランディングではなく自社の事業領域の明確化とその事業領域の対象顧客自体のブランディングと考えています。
自分(自社)のブランディングではなく、相手(顧客)のブランディングという考え方
インターネットビジネスにおいては、ターゲットの明確化ということもよく言われるが、この考え方では、自社ブランディング、製品ブランディングという部分を抜け出していません。
重要なのは、自社が目指す近未来のシンプルなビジネスにおける成功イメージの中にいる顧客の姿を創りだすということと考えています。
そこでは、皆さんの顧客は十分な満足を得ている姿が描けているはずです。
そのためには、相手のことを知ることからはじまります。
『顧客の声』を十分に収集して、相手の満足を得ることができる要素を分析することが重要になります。
この役割を担っているのが、中小企業の場合は経営者になります。
経営者には現場の声に耳を傾けることからはじめてもらうようにしています。
市場の満足を得た自社の姿を、収集した声をもとにイメージして自社を選んでくれる顧客のブンランディングを行うという作業をお願いしています。
その過程の中でインターネットをはじめとするITは大きな力を発揮します。
大企業は、自社や製品をイメージ広告などでブランディングします。
中小企業は、自社を選択して欲しい顧客をブランディングしないといけません。
そのブランディングプロセスの中でのITの役割を考えると情報化戦略は見えてきます。