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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

理解すればすぐにできることと理解したからといってすぐにはできないこと - 書籍へのフィードバックから

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前のエントリでも書きましたが「間違いだらけの設計レビュー」を上梓しました。twitterやamazonのレビューは実際に見たり検索すると見つかるので、そちらをご覧いただくことにして、ここでは口頭でフィードバックとして複数件いただいたものを紹介したいと思います。

  • 理解しさえすればすぐにできるようになるものと何回か練習しないといけないものがあると感じた。
  • マインド(心構え)と手順の両方が成り立たないとレビューがうまくいかないことには強く共感した。
  • 改善の章をもっと増強してほしい。
  • ありがちなアンチパターンが当てはまってばかりだった。どうやって調べた?

最初の「理解しさえすればすぐにできるようになるものと何回か練習しないといけないものがあると感じた」は私にとってたいへんうれしいものでした。かなり具体的に「やってみよう」という気持ちにならないとこのような感想は持てないからです。

本質的な欠陥を見つけることがレビューの目的なので些末な誤りを指摘してもしかたがないということを頭では理解できても実際に欠陥検出しようとすると些末な誤りがたくさんあって「これが他人に見てもらうためのものか!」とイラッとしてしまうことがあります。

また、それぞれの役割分担で欠陥を検出しているのでたまたま自分の役割では欠陥が見あたらなかったとしても特に心配することはないということを頭で理解できても、欠陥を指摘する会議で自分以外のレビューアが様々な欠陥を指摘していると自分も何か言わなければならないという気持ちになることもあります。

そうした、理解できてはいるがなかなか行動が伴わないというものがレビューには(にも)あります。11/20と25のセミナーでは、理解した上で手を動かして身につけるタイプのトレーニングの一部を実施いただく予定です。11/20は大阪、11/25は東京で開催されます。詳細はこちら

 

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