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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

クラウド時代に求められるのはDSなDIをうまく整理し、設計できるアーキテクトでは?

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現時点では、クラウドの話の多くは「所有ではなく利用へ」という感が強いが、このあたりに一定の理解ができると、次の焦点や競争は、ディプロイメントの速さに移行するのではないだろうか。

現在、多くのクラウド提供者では、ハードウェアリソース、OS、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェアくらいまでのディプロイメントを利用ニーズによって柔軟に配備できることを売りにしている。この部分での競争は早い段階で価格競争になっていくように思う。Webやメールのホスティング等、定型で提供できる一まとまりのサービスもある程度は価格競争は既にはじまっているといえるだろう。

次は個別のアプリケーション開発(準パッケージからのカスタマイズ)の速さやデータ移行の柔軟性や速さが競争の中心になっていくのではないだろうか。現行でも、GUI部品を組合わせるだけで、プログラムをほとんど書かずとも業務支援システムを開発できるものもあるが、「(特定分野の)一塊の業務フローがあって、それを支援するシステムを速く(かつ安く)実現したい」となるのではないか。開発、データ移行、運用開始の中でサブプロセス自体を省いたりその所要時間を短縮する。

ドメイン固有のニーズの高い機能やフローをある程度定型化しておき、それらの組合せが容易にできるようにしておく。必要であれば、プログラムによって補うこともできる。

新しい商品を発売するための期間的なクリティカルパスはIT(バックオフィス)という分野も存在する。開発期間を短縮するとより早く市場に投入でき、優位性を保てるような分野では、このようなドメイン固有(DS: domain specific)のフローを適切に抽象化し、依存性注入(DI: dependency injection)のしくみをつくる設計力が求められるのではないだろうか。

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