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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

三菱東京UFJのシステム統合での取組みの成功事例を今後も公開してほしい

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ピーク時6000人、11万人月のプロジェクト。ITmedia エグゼクティブで、三菱東京UFJのシステム統合プロジェクトでの取組みが紹介されている。前半後半の2回に分かれている。

ここ(本ブログの過去エントリ)でも書いたが、まずは称賛、評価されるべき点を積極的に評価すべきだと思う。また、すぐには難しいだろうが、うまくいった原因やどのあたりがうまくいったかも共有していくべきだと思う。海外への発信も視野にいれていただきたいと思う。失敗をあげつらう記事が多いなか、ITmediaが統合プロジェクトを取り上げていることをうれしく思った。

上述の記事の中で、私が興味をもったのは次の項目。

  • 利用するOS、ミドルウェアの開発者がプロジェクトに参加
  • プロジェクト推進と検証のPMOを設置し、相互にチェックできるような体制
  • Risk breakdown structureを用いた、リスクと対策のチーム間での共有
  • 参加メンバのモチベーションを維持するためのしくみや取組み

リスクの把握と共有は、言うは易し行うは難しの典型だと思う。次の企画があれば、他のプロジェクトでも再現できるようなレベルでの(詳細な)紹介をしてほしいと思う。超大規模プロジェクトでのリスク管理と定量化の話は個人的に興味がある。

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