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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

ちょっと敷居が高いシンポジウム発表、でもスライド発表なら・・・

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自身の活動を見つめなおすために外部発表は非常によい機会だ。やってみるまではなかなかその意味を実感することは難しいが、意外なほどに効果的だという話をよく聞く。その効果は、大別して2つある。1つは、表現することによって考えが洗練されることであり、他人から何かされるわけではなく、外部発表を前提として文書化することによる恩恵だ。もう1つは、発表後に聴講者から得られるフィードバックだ。

1つめは、一定の分量を超えていれば、どのような場であれ公開すれば得ることができる。たとえば、このブログを私が書いているときに、私自身が考えを整理できている。もう1つのほうは自分自身だけでは完結しないので、少しやっかいだ。類似のことを検討していて、それなりの参加人数のある聴講者が前提となるからだ。研究者間のコミュニティでは比較的頻繁にそのような場が用意されており、私も利用することが多い。

ただ、ソフトウェア開発に携わっている方が、主務ではなく、6~8ページのダブルカラムの論文を書いて、さらに発表スライドということになるとなかなか荷が重いのが通常ではないだろうか。そういう方々のために、スライド発表(パワーポイントのスライドのような発表資料だけを用意するタイプ)を受け付けるシンポジウムがある。たとえば、2009年9月10、11日に東京で開催予定のソフトウェア品質シンポジウムでは、論文を書いて発表するという論文発表に加えて、スライドだけでの発表も可能だそうだ。まずは、5/7までに概要(A4 2枚程度のエクステンデッドアブストラクト)を投稿し、採録となれば、スライドや論文を執筆するというものだ。詳細はソフトウェア品質シンポジウム2009の論文募集ページを。

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