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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

レビュー、インスペクションのベストプラクティスを共有するための国際ワーキンググループを設立した

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去年の10月にドイツで開催された国際シンポジウムに参加した直後に、カイザースラウテルンに2日間滞在して、レビュー、インスペクションに関する国際ワーキンググループ(Working group of international research cooperation on software inspections)設立の準備をしてきた。以来、週に2, 3回ペースでメール、電話しつつ内容をつめていき、Webサイトも作れた。

ソフトウェアレビュー、インスペクションに関する成功事例を共有、発信していくことがワーキンググループの目的だ。連携先のフラウンホーファ実験的ソフトウェア工学研究所(IESE)は、エンピリカルソフトウェア工学の4大拠点のうちの1つだ。カイザースラウテルンにあるIESEの建物の中には、民間企業との共同研究の成果が展示してあり、その中には「IESE」というナンバーがつけてあるメルセデスベンツ(実車)も含まれていたりする。

近々、彼らの取組みの1つであるTAQtICというインスペクションプロセスのカスタマイズ手法の紹介記事を日本語で公開する。これがワーキンググループの最初の成果になりそうだ。IESEのメンバはソフトウェア開発における問題や技法の定着に関して洞察が深い。また、ドイツのソフトウェア産業は日本と似ていることが多く、お互いに参考になる部分が多いように感じている。

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