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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

CMMIを司るCEOとのディスカッション

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ソフトウェア開発企業でCMMIといえば国内でもかなり浸透しつつある。CMMIは米カーネギーメロン大のSEI(Software Engineering Institute)によって維持管理されている。SEIのCEOであるPaul Nielsen博士と国内CMMI第一人者である九州工業大学の秋山 義博教授が奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科ソフトウェア設計学講座ソフトウェア工学講座におみえになり、数時間ディスカッションした。

Nielsen氏のWebを事前に拝見して、前はU.S. Airforceの所属で2004年からSEIのCEOに就任されたということを知った。細かい話をしてもしょうがないかなと思っていたが、実際には詳細な話にも興味をもって聞いていただけた。EPM Pro*の話はCMMIのキープロセスエリアの1つであるQPM(Quantitative Project Management)の1つと位置づけることができると考えていただけたように思う。

Nielsen氏のプレゼン後、CMMIの維持管理のためにSEIがどのようにフィードバックを受けているか、維持管理のポイントを聞いてみた。「継続して存続することを認識してもらえなければフィードバックを継続してもらうことは難しい。(SEIでは)そのために政府の協力がかかせない」という回答だった。

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SEI overviewというタイトルのプレゼンテーションを開始する前のNielsen氏。スライドにNara Institute of Science and Technlogy(奈良先端科学技術大学院大学) Visitの文字が見える。プレゼンが終了した後に「1人でしゃべりすぎになってなかったですか?」と配慮のある発言が。。

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左から、秋山教授、Nielsen CEO、飯田教授。

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