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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

OPBOK

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PMBOKやSWEBOK等の知識体系が有名だが、OPBOK(Outsourcing Professional Body Of Knowledge)というアウトソーシングの知識体系がある。OPBOKはInternational Association of Outsourcing Professionalsという団体によるものだ。団体は2005年に設立された。PMPと同じようにCOP(Certified Outsourcing Professional)という資格がある。

OPBOKはITに限定した知識体系ではない。OPBOK自体はmemberにならないと入手できないようだが、Outsourcing Professional Standards V 6.01を見ると概要が把握できそうだ(私はOPBOKは入手していない)。アウトソーシングの定義やメリット、リスク、アウトソースすべき部分やそうでない部分を明確にする必要性や実際のプロセスに組み込んでいくことに関する記述がある。また、アウトソーシングに関するプロセスの改善についても触れられていたり、off shore, near shore(ここここを参照ください), rural sourcingについても記述がある。

PMBOKには「あ~。これはあそこで定義されている類の文書だ」とか「このルールはここで決めておいて、モニタする方法と失敗したときにどうするかも決めておかないとまわらない」等のように抽象的ではあるが、知っておくとかなり効率的に動けることが書いてある。実際にプロジェクトを経験するまでは抽象的で当たり前のことしか書いていないという印象だけが残る、という話をよく聞く。OPBOKもそれに似たようなものになるのではないのかと思う。

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