世界3大nearshore圏(近距離のオフショア圏)
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Communications of ACMの10月号に"Why 'nearshore' means that distance matters"という記事があった。nearshoreについては以前にここやここで紹介したが近距離圏のオフショアを特にnearshoreと呼んでいる。記事では、具体的な数値を挙げながら、nearshoreが身近なものになりつつあることを示している。
世界を東アジア、米国、ヨーロッパの3つのnearshore圏に分け、東アジア圏には韓国、シンガポール、中国、日本、マレーシアが列挙されている。ヨーロッパ圏27カ国米国圏20カ国が列挙されている。違和感があったのはヨーロッパ圏にロシア、イスラエル、南アフリカが含まれているにも関わらず、どのnearshore圏にもインドが含まれていない。東アジア圏にはベトナムは入っていなかった。インドへのアウトソースはヨーロッパ圏からも米国圏からもfarshoreとされているようでインドとの文化の違いに関する記述が目立つ。
記事では文書分析手法で提案されている様々なメディアから傾向や用例を取り出す手法により、nearshoreがどのように定義されているかを紹介している。そこでは、地理的な近さ、言語、文化(商習慣やライフスタイル)、タイムゾーンが続く。
またnearshoreの例が3つ挙げてあり、日本は中国に、ドイツはbelarus、ブルガリア、米国はカリブ諸国に(この順番で)紹介されている。
特定分野のソフトウェア開発において距離の問題とコストの問題を妥当なところで解決してくれるnearshoreは今後も増えていくのではないだろうか。
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