奇跡のニュータウン、ユーカリが丘に行ってきました (3)
一昨日・昨日の続きです。
2014/5/22(木)、ユーカリが丘に行ってみました。(「ユーカリが丘って何?」という方は、一昨日のブログを参照ください)
昨日のブログではその途中までご紹介しましたが、今日はマンションからです。
マンションの入り口です。通路に屋根が付いていますが、駅からずっと屋根があり、雨でも濡れずにマンションに入ることができます。共用の広い庭もあり、バーベキューが出来たり、ドッグヤードがあったり、子供用の滑り台もあります。
このマンションの2階には免震施設があり、大地震で揺れを抑える仕組みになっています。
マンションの入り口は、事前に住んでいる人の顔を登録しておいて、顔認証で入ることができます。
大地震などで家族がバラバラに帰宅する際などは、この顔認証のデータを元に、外出先でも家族が帰宅したかどうかをチェックできる仕組みになっているそうです。
後述する自家発電もありますので、災害の際でも、家族がこのマンションに戻っていれば安心です。
エレベータには「ペット」ボタンがあります。
このマンションはペット可なのですが、中にはペットが嫌いな方もいます。そこでペットと一緒にエレベータに乗る際には、このボタンを押しておけばペットが乗っていることがわかるので、ペットがダメな方が一緒に乗るのを避けられるということです。(まだ引っ越しが完了していないので、エレベータの中は養生しています)
29階で街を眺望できる共用スペースに案内をいただきました。まさに絶景。ユーカリが丘線が一周している様子を見ることができます。
上の写真の左側にある森は、ユーカリが丘の中で発掘された縄文都市遺跡(井野長割遺跡)。ここは4000年前の縄文時代に栄えた集落でした。国の史跡として指定されています。下の写真はその森のアップです。
3000-4000年前にこの森の中にあった集落と、そこで生活してた人々のことに思いを馳せると、感慨深いものがありますね。
30階にある分譲中のモデルルームを見せていただきました。素晴らしい眺めです。
昨日のブログで立ち寄った様子をご紹介した街ギャラリーが、十字交差点の左上に見えます。
このマンションは自家発電施設も持っています。電力供給がカットされても大丈夫。
ユーカリが丘の北側にある宮の杜公園にも案内をいただきました。自然の野山は昔からの田畑が残っているこのあたりは、まるで信州の山や森の中にいるような清々しい香りが漂います。真ん中には池があります。ここの噴水も太陽光発電で動いています。
ユーカリが丘には、日本では数少ない建て売りのログハウスも分譲しています。個人のご自宅なので今回ログハウスは撮影はしませんでしたが、まるで別荘のような趣きでした。キャンピングカーを持っている家も多くありました。
東京から1時間強の距離にも関わらず空気もきれいですし、まさに「毎日、別荘から東京に勤務する」といった感覚です。
横にある広場とマンションです。画面左の森の中には古くからある神社があります。初詣はここで済ます人も多いとか。
宮の杜地区にも、山万さんがユーカリが丘で運営するいくつかの保育園の一つがあります。
ユーカリが丘の駅まで戻ってきました。ここにも「総合子育て支援センター」があります。年間300円払えば、色々なプログラムに参加できます。
写真は撮っていませんが、街の北側には様々な高齢者向け施設もあります。
保育園と高齢者施設を統合した幼老統合施設の認可も3年かけて取得し、世代を超えた交流を積極的に行っています。子どもたちはエネルギーがあります。元気な幼児と触れあうことは高齢者にとってとてもいいことですし、子どもたちにとっても小さい頃からグループホームにいる高齢者と触れあう経験を通じてやさしさや思いやりを学ぶこともできます。
農場も経営する予定で、ビニールハウスを建てる計画もあるそうです。
ユーカリが丘では、街全体で高齢者と子どもに優しい街作りをされています。
他にも実に多くのところを案内していただきました。今回写真でご紹介したのはそのうちのごく一部です。すべてご紹介できないのが残念ですが、プライバシーの関係で住民の方が特定できる写真は撮らないようにしておりましたので、何とぞご容赦ください。
街全体で、考えられる限りあらゆる点で「サステイナビリティ」を追求なさっておられる様子がとても強く印象に残りました。
民間のデベロッパーである山万さんが、方針をぶらさずに、開発計画に着手した1971年以来、40年以上、街作りのためにひたすら積み重ねてきた集大成が、ユーカリが丘にあります。
すべて山万さんが管理なさっていることに加え、「住民の皆さんの役に立ちたい」という社員一人一人の強い想いがあることが、色々な施設や仕組みを見ていて伝わってきました。
松下電器(現・パナソニック)創業者の松下幸之助氏は、「利益追求が企業の最大命題ではない。企業に大きな利益が与えられるのは、さらに大きな社会貢献を為せとの世の声だ」と語っています。
■サステイナビリティとは自然保護の問題だけでない。あらゆる面で考えていくことが必要である。
■ビジネスとして利益を上げ続けることが、継続性ある『ユーカリが丘の魅力向上』に繋がる。
ということをビジネスの現場で学ぶことができた、貴重な半日でした
半日かけてユーカリが丘をご案内してくださった、山万株式会社の高橋常務(右側)と野口取締役(左側)です。
お忙しい中、本当にありがとうございました!
実は来週と再来週、山万グループ社員の皆様に講演する機会をいただきました。
「講演の前に、ユーカリが丘についてしっかり学んでおこう」ということで、今回の見学をご快諾いただきました。
山万さんの社員の皆様にお目にかかれるのが楽しみです。
【連載サマリー】
2014/05/23 奇跡のニュータウン、ユーカリが丘に行ってきました (1)
2014/05/24 奇跡のニュータウン、ユーカリが丘に行ってきました (2)
2014/05/25 奇跡のニュータウン、ユーカリが丘に行ってきました (3)
2014/05/31 ユーカリが丘の開発に尽力されている山万様で、講演しました
2014/06/03 山万様で、第二回目の講演を行いました
2014/06/07 山万様で、第三回目の講演を行いました。3日間で計570名が参加されました
2014/06/09 「進化し続ける人や企業は、謙虚にならざるを得ない」...山万様の嶋田社長から学んだ、謙虚さの意味