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日本のビジネスパーソンが慣れないキャリア明文化は、LinkedInを日頃からアップデートするようにすると、いいかも

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先日、「LinkedInは、日本のビジネスパーソンにとって、セルフブランディングの場を提供してくれる」というエントリーを書きました。

その続きです。

 

先日のエントリーでは、「多くの日本のビジネスパーソンは、企業のインサイダーとして仕事をしてきたため、キャリア明文化の経験がないことが、LinkedIn活用や普及の壁になる可能性がある」と書きました。

一方で、LinkedInを活用することで、プロフェッショナルとして活躍する場は拡がる可能性があります。

では、キャリア明文化の壁は、どのように乗り越えていけばよいのでしょうか?

 

実は私も十数年前、30代中頃の時は、お恥ずかしながら、自分のキャリアを明確に明文化できませんでした。

どういう現場の仕事をしてきたか、という経歴は書けるのですが、 過去の仕事にどういう意味があり、それから何を学び、それがどのように今に繋がっているのか、自分がどういう目的意識で仕事をしているのか、明文化できませんでした。

その後、マーケティング職に移り、40代になった8年ほど前に、社内のマーケティングプロフェッショナル審査(ICP: IBM認定プロフェッショナル)を受けることになりました。

結局、3回落ちて、3年越しで4回目に受かったのですが、この時期、自分のキャリアについて明文化する作業を徹底的に行いました。一度明文化すると、何が足りないのか、おぼろげながらも見えてきます。審査側やマネジメント、さらに周囲からのフィードバックも得られます。そこでさらに考えていく、ということを繰り返します。

このようなプロセスを3年間繰り返したことで、明文化するスキルがつき、仕事の自分なりの意味づけと、プロフェッショナルとしての自分の方向性が見えてきました。

最初に明文化した自分のキャリアを3年後に見直すと、気づきが沢山あったようで、全く別物になっていました。

 

考えてみると、現在はLinkedInでも同様の作業が出来てしまうのですよね。

しかも社外の特定多数(コンタクトしている範囲)には見えるのです。実名で、他人に自分のキャリアが見えるというのは結構大事で、自分の責任でちゃんとした内容を、しかも主体的に書こうという動機付けにもなります。

ですので、「LinkedInで、自分のキャリアの明文化ができない」という方がもしおられましたら、「まずはとりあえず書き始めて、徐々に完成に向かって作り上げていく」ということをオススメしたいと思います。

キャリアを明文化している最中でも、自分のキャリアは日々進化しています。たとえば数ヶ月経つとその間にやっていた仕事で新しく書くことが出来るはずですし、一度書いた過去のキャリアを読み返すと、自分なりの新しい学びも見つかって、修正点も出てくる筈です。

ですので、逆説的な言い方になりますが、キャリアの明文化は完成はないのですよね。

「自分のキャリアは、永遠のβ版」だと思って、LinkedInを使い、「まずはα版」から、少しずつ手を入れていくとよいのではないでしょうか?

 

 

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