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私がブログを書き続ける理由、「ギブ・バック」とは?

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私がブログを書かせていただいているオルタナティブブログでは、時々事務局からお題が出ます。今のお題は、「我、何故にブログを書きしか」。

元々、空野さん「ブログのネタを探すのはやっぱり大変!!」で始まったテーマです。

空野さんはオルタナ参加以来、毎日ブログを書き続けてもう4ヶ月。試行錯誤しながらも、継続しています。まさに、「継続は力なり」。この空野さんの継続力・実行力は素晴らしいですね。

 

私は2006年から、オルタナティブブログでブログを書き始めています。

ブログを始めた大きな理由は、マーケティングなど仕事で学んだ経験や知識のギブバックでした。

で、その「ギブバック」って、そもそもなんでしょうか?

 

私たちはお客様、協業会社様、恩師、勤務先、先輩、そして同僚の方々のおかげで、仕事を通じて様々なスキルを学び、身につけています。広い意味で、社会のおかげなんですね。

このようなことを学んでスキルを身につけたら、今度はそれを自分が社会にお返しすることで、世の中はよりよい社会へと持続的に発展していきます。

このようにお返しする活動のことをギブ・バック活動と言います。英語ではgive back。「(社会へ)お返しする、還元する」という意味ですね。

ちょうどブログを書き始める1年前の2005年1月に、勤務先である日本IBMのマーケティング・マネージャーのICP(IBM Certified Professional)に認定されたのですが、その役職に求められる項目として「ギブバック活動」があり、そこでこの言葉に出会いました。

 

ということで、私がブログを書き始めた動機は、ギブバックでした。

ですので、ブログを書き始めた当初から、マーケティングやビジネススキルの話を中心に書いていました。

途中、写真や音楽などのライフワークにテーマを拡げたこともありますが、当初よりギブバックを目的としていたこともあって、最近はやや控えています。

とは言え、「ワークライフバランス論:仕事と仕事以外のものは、水と油ではない。実は深いところでつながっている」に書いたように、ライフワークと仕事は不可分なので、ビジネス一辺倒、ということでもありませんが。

 

実は、ギブバック活動として最初からブログだけを考えていたのではありません。何通りか方法を考えていました。

最初に考えていたのは本の執筆でした。しかし2006年の時点で、私は著作の実績が全くありませんでした。そこで、「まずは出来るをやろう」と考え、ブログでの情報発信を始めた次第です。

ということで、ブログを書くのも、本を執筆するのも、私の中では、ギブ・バック活動として同じ動機付けによるものです。

本の執筆の方は、2006年の頃と比較すると、自費出版から始めて、商業出版を含め既に何冊か出版したこともあって、5年半後の現在はだいぶ本を書けるようになりました。

しかしこのように本を書ける力が付いたのも、テーマを絞り、ブログを通じて、他人に読んでいただく文章を書く訓練を、途中少し休みながらも、5年半後の現在まで毎日続けたからだと思います。

 

また、ブログを書き続けてエントリー累計500件を超えたあたりで、気がついたことがあります。

Googleでキーワードにブログ名(永井孝尚のMM21)を付けて検索すると、自分が過去に書いたエントリーが出てくるのです。(考えてみれば当たり前のことですが)

自分が色々と考えたり気づいたりしたことは、意外と忘れているものです。

ですので、その日に気付きを得て、色々と考えた末、他人に読んでいただけるように文章化してブログに書き溜めておくと、これは自分だけのナレッジデータベースになるのですね。

現時点で私のブログはエントリー総数1,500件を超えているので、本を書く時のナレッジデータベースとして、これでとても助けられています。(しかも著作権の問題がありません。自分が考えて書いた文章ですから)

ブログを毎日書き続けることで、未来の自分に対しても、「ギブバック」しているのですね。

 

また、文章を書くのも、昔と比べるとだいぶ速くなりました。このブログも30分ほどで書きましたが、5年前だと2-3倍時間がかかっていました。毎日書くことを続けていると、よい訓練になるのかもしれません。

 

ということで、お返しし続けて、よりよい社会になるように、そして何よりも自分のためにも、これからもブログも著作も続けていきたいと思っています。

 

 

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