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統計的手法で、ジャンケンで勝つ方法

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本日のTHE NIKKEI MAGAZINE (2007/12/16号)に、「じゃんけん必勝法!」という記事が掲載されていました。

最初に、桜美林大学芳沢光雄教授が8年前に11,567回のじゃんけんのデータから分析した結果から、次の2つの法則が紹介されています。

法則1:ひたすらパーを出す
グーが出る確率は35.0%、チョキは31.7%、パーは33.3%。パーを出せば勝つ確率が35.0%です。

法則2:あいこになったらその手に負ける手を出す
2回続けてじゃんけんをすると同じ手が続くのは22.8%。33.3%ではないのですね。ということで、あいこに負ける手を出すのがよいのです。例えばパーであいこの場合、次はグーを出すとよいのです。(なぜそうなるかは、実際にケースを考えてみましょう)

 

また、カナダに本拠地がある世界じゃんけん協会(World Rock Paper Scissors Society)では以下の技を紹介しているそうです。

1.初心者にはパー
初心者が最初にグーを出す確率が高いそうです

2.ベテランにはチョキ
ベレランは初心者ではないのでグーは出ない、従ってパーかチョキですが、チョキを出せば負ける確率が少なくなります

3.同じ手が続けば次にその手に負ける手を出す
上記芳沢教授の法則2と同じです

4.宣言して実行する
例えば「グーを出す」と言うと、相手は疑ってパーを出してこないため。

5.考えさせない
せかすと、直前に勝った手を出す確率が高まる、ということだそうです

6.順番を刷り込む
勝負の前にグー・チョキ・パーと口に出しながら手の形を見せると、相手の頭に刷り込まれるそうです

7.困ったらパー
世界大会でもチョキの出る確率が一番低いので、パーを出せば負けにくい、とのこと

 

さらに、統計推理研究所の石黒教授が作った「じゃんけんソフト」では、人間対コンピューターで先に30点取った方が勝ち、という勝負で、延べ5万回の勝負でコンピュータの勝率が6割を超えているそうです。

30点先取り、という点がミソで、このソフトでは14のクセを織り込んで、勝負しながら人間のパターン解析を行い、出す手を決定していくそうです。

「人間がソフトの手を読もうとすると、それがクセになるので、逆にソフトの勝率が上がる。全くでたらめに出せれば、それが一番強い」という石黒教授のコメントも紹介されています。

これは、コンピューター対人間で勝負事をする際に、人間が勝つための真理を突いているような気がします。

 

我々は、グー・チョキ・パーそれぞれが出る確率は1/3ですから、勝つも負けるも確率は同じ、と思い勝ちです。

しかし実際には、人間のクセのヨミや駆け引きがある、奥深い世界なのですね。

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