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書評いろいろ その3 ソースコードで体感するネットワークの仕組み 小俣光之 著

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また、私の友人、小俣氏がとんでもない本を出しました。

以前も書きましたが、完全に反則です。何が反則かというと、本来、ネットワークの本を10冊単位で調べながら、コツコツと数年掛けて会得することが、数週間で出来てしまいます。

小俣氏の本は正直、プロ向きかというとそうではなく、かといって初心者にはというと、まあ、ある程度の技量が必要でしょうが、短期間で本当の意味でネットワークを理解するという点に大変実践的です。

これをちゃんと読めば、ネットワーク系でこんなことができればと思えることがほぼ出来てしまいます。

もちろん、小俣氏らしく、非常にわかりやすい書き方で初心者でも対応できるように、わかりやすいプログラムでして、プロ的にそのままで良いかと言えば、もっとこうすればという点も無くはないのですが、いかんせん、何も知らないネットワークの基礎がわかってしまうわけで、この手の講義を若いころは私も多数行ってきましたが、かなりの高額の講義で、学生さんとかはまず無理で、大手の研究開発部の方達でにぎわっておりました、そんな講義で取り扱う内容です。それが、数千円(3千円しない)なんてありえません。

小俣氏は商売っ気がないというか、ノウハウの垂れ流しというか、現在貴重種となりつつある、システムプログラマーを日干しにするつもりですかと言いたい。

友人の小俣氏の書いた本なので、非常に扱いが難しいですが、正直あまり売れて欲しくない。

小俣氏に取っては、こんなの常識ですよ、ははは、てなもんでしょうが、ネットワークを主戦場にしていない私に取っては、非常に便利ですし、うちの社員に読ませたいです。

若い頃、必死にOSのソースコードを読んで、ソースから構成図を作り出し、そこからTCPの機能を探っていったことがバカみたいですよ。

TCPの仕組みを理解するには、文献ではなく、ソースで追いかけた日々は過去のものとなりました。今までご苦労された方ご愁傷様です。

まだの方、おめでとうございます。1冊の本でちょっとの期間で簡単理解ですよ。

こんちくしょう。

http://blogs.itmedia.co.jp/komata/2018/05/13.html

今日はここまでまたいつかお会いしましょう!

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