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MURAMASAといっしょ その16 MURAMASAで読書

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 先日友人に、坂口安吾の書籍をいただきました。
Photo 坂口安吾 風と光と二十の私と

 宮沢は徳がないので、これでも読んで修行せいよ。
 とのことだと思うのです。
 
 いざ読もうとした時、このところ自分がいかに手に持って「本」を読んでいないのかわかりました。普通の本は読めますが、この本はサイズが小さいのです。
 我慢すれば読めなくもないのですが、楽しく読めません。字が小さいのです。
 私は昔から、目が良い方でめがねを掛けたことがありません。
 コンタクトなんてとても痛そうに思えてしまいます。
 でも長年深夜まで真っ暗な部屋でディスプレイを見続けた私の目は、小さい字が読めなくなりつつあるようです。
 正直苦しい。

 しかし、折角、友人が自分の大事な本を譲ってくれたのですから、何とか読もうとし、実際に読みました。
 友人が絶対読めと言った部分を読み終わり、さすがに疲れ、本全体を読む気力がでません。
 
 もしやと思い、よく使う青空文庫を探すと、いただいた本と同じデータがあるではありませんか。
 早速MURAMASAに入れて、楽しく読んでおります。
ちなみに私がMURAMASAで使っている青空文庫のテキストリーダーツールは、【扉~とびら~】と言うものです。便利ですよ。
 ついでにということで坂口安吾のデータを多量に落とし、寝る前に読もうと思っております。昔だいぶ読んだ気がしますが、今の年になって読むのもまた別の意味があるような感じです。

 そしてふと思います。最新の書籍もデータで販売すればもっと読まれるのではないか、と。
 印刷しなければ、在庫を持つ必要もないですし、ノートブックは持っていなくても、携帯でデータを落として読ませれば良いのです。
 電子辞書で読むって方法もありますね。私はMURAMASAですが。
 書籍ではどうしても持ち運べる量に限界があります。でもふと読みたい本を思いつくことってありますね。そんな時データで持ち歩いていれば便利ですね。

 図書館は、借りた人が誰でも読めます。当然ですが、しかし同時に読める人は、借りた人だけですね。
 つまり、購入した冊数の人だけが同時に読めるのなら、著作権としても問題はないのではないかと思います。
 私は、データで販売してもらえればありがたいのですが、それが無理だとしても、インターネット内だけでも読めるようになれば便利だし、もっと物語を読む人が増えるのではないかと思いました。
 また、最新刊は無理だとしても、1年ぐらいすぎた物は、データ販売しても良いのではないでしょうか。データ販売の価格をいくらにするか、という問題はありますが、インターネットが普及した現代では、データ販売による収益も馬鹿にはならないのではないでしょうか。
 発刊されて、読まれずに廃棄される本があるということは、それだけ無駄な行為をしているとも言えます。
 また、販売予測のつかない本などは、営業的に出版されませんが、そのような本はデータとして販売しても良いのではと思います。
 雑誌を購入して捨てるという文化が日本にはありますが、データを購入するという文化ができれば、小説の作者をより広範囲から得ることができ、結果良い作品が生まれる可能性が増えるわけです。
 無償でホームページに出すということは、もちろんありがたいのですが、それではあくまでアマチュアです。(広告収入はあると思いますが・・)
 あくまで文章を書いて生活しなければならない、読者をひきつける文章を書くという、プロとしての意識を持った作品が、簡単に読める時代が来ると良いですね。

 友人Hへ、良い本を紹介してくれてありがとう、また大切な本は気持ちとともに大事にさせてもらいます。
 でもMURAMASAで読むのを許してね。
 
 
今日はここまで、またいつか御会いしましょう。

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