タイ語の話 その3
皆さんの中には英語が堪能な方がいらっしゃるのではないでしょうか?
少なくとも私よりは堪能な方がほとんどだと思います。
中学から高校、大学と一応、時間だけはたくさん使った英語の勉強ですが、今でも私は英語で物を考えることができません。
何故でしょうか。私は私なりに考えてみました。
タイ語では不思議とタイ語で物を考える事ができるのです。
私の導き出した答えは、
「聞く話すをマスターする前に読み書きをすることがいけない。」
というものです。
幼児が、人の動作を見て言葉と結びつけていく、というのが言葉の学習の原点です。
私は必要性の問題から、いまだにタイ語の読み書きはほとんどできません。
幼い頃に初めて言葉を習得した時と同じように、タイ語では勉強できたということです。
英語でも同じ様に聞く話すをマスターしてから読み書きをすれば良かったのです。
私は英語で話しかけられた場合、頭の中で文字にした後、日本語に翻訳してから、英語に変換すると言う行為を行ってしまします。
聞く(英語)->文字(英語)->翻訳(日本語)->対応(日本語)->翻訳(英語)->読む(英語)->話す(英語)
つまり動作が英語そのものと直接リンクしていないと言う事です。
もっと簡単に言えば、英語を考える場合、動作に対するデータベースの紐付けが言葉ではなく、文字と結びついているということです。
これは、英語のテストで良い成績を取ることを第一としたことで、英語の発声よりも英語の文字と動作が紐付けされた方が効率が良いからに他なりません。
つまり、タイ語を全く知らない状態だから、読み書きをせずに、聞く話すを行う事ができ、頭の中のデータベースにタイ文字を動作に結びつけることなく、タイ語を動作に結びつける事ができる訳です。
今日はここまで、またいつか御会いしましょう。