フォトグラファーによる、JINS PC レビュー【読了目安: 2分30秒】
当エントリーをご覧いただきありがとうございます。フォトグラファーの御園生大地です。
仕事柄、モニターに向かって作業をする時間がとても長いので、JINS PCというメガネを使い始めました。
JINS PCとは、何か?
現在主流となっているPCの液晶モニターは、実は目にとっても悪いそうです。
特に波長の長いブルーライトという光の成分が、エネルギーが強く、網膜の奥まで到達して拡散するとのこと…。
何かコワイ。。。
ということで、目に悪い部分の光をカットしましょう。メガネで。
…というコンセプトのメガネです。
ブルーライトについてもっと詳しく知りたい方は、こちらから。
以前からこのメガネの存在は気になっていました。
仕事柄、特にレタッチャー案件がたまっている時などは、1日14時間モニターとにらめっこ、なんてのも珍しくないので、
自分のキャリアを長いスパンで考えた時に、「"道具としての自分の目"をいかに長く使っていくか?」は、重要な課題であるわけです。
今回は、フォトグラファー、レタッチャーとして、このメガネを使用した感想を書きます。
仕事の現場でどの程度使えるか!?も含めてレビューします。
チェックポイントは3つ。
かけごこち
みばえ
色がどれほど変わるか
まずは、かけごこち。
このメガネは、同社の軽量フレーム、Air Frameを使っているので、すこぶる軽いです。
私は普段はあまりメガネをしないので、メガネをした時の、顔にものを乗せている感じの違和感がとっても苦手なのですが、これなら大丈夫だと感じました。
次に、傍から見た見栄えはどうか?
これは正直、意見がわかれるかもしれません。普通のメガネとはちょっと違います。
傍から見て、うっすら色がついているのがハッキリわかります。
メガネとサングラスの中間の、少し色のついたメガネに抵抗感がある人は、「いいの!今はPC作業中なんだから。」 と言い聞かせて自分を納得させる必要があるかもしれません。(笑)
ちなみに私は気にならない派なので、最近モニターの前ではなるべくかけてます。
(ただし、立ち会いの方がいらっしゃるときは…かけないかも(笑))
そして、かけたことによって視界の色はどの位影響を受けるか?
ここからが、この記事のポイントです。
クリエイターの方必見!
フォトグラファー、レタッチャーが書いているからこその部分です。
(専門職の方に伝わりやすい言い方をしています。ちょっと専門用語が混ざるのはご容赦いただきたい!)
結論から言うと、視野に変化はあります。
どんな変化か?
コントラストが落ちて、ヌケが悪くなる。少し茶色っぽくなる。
色温が落ちるのとはまた違う感じで、わずかに茶色く濁る、と言った表現が一番しっくりくる。
(Kodak WRATTEN Filterの「81A」よりちょっと濃いです、と言えば、フィルム時代からのフォトグラファーの方にはすごくよく伝わると思います。(笑))
そんな感じの変化です。
ただ、視界に変化はあるものの、想像していたよりは、ずっとよく見えるなあという印象です。
キャリブレーションのとれていないモニターで見るよりよっぽどマシなレベル、とも言えます。
とはいえ、ヌケ感が正しく見えないのはプロフォトグラファー、レタッチャーには大きな問題です。
厳しいことを言えば、ヌケ感が出てるかどうかわからない状態で、ライティングもレタッチも、ちょっとできないと思います。
じゃあ、このメガネは使わないほうがいいのか?
いいえ。長くこの業界で仕事をしたいという気持ちがあるのであれば、このメガネをかけたほうがよいと私は思います。
じゃあどうすればいいのか?割り切った使い方がいいと思います。
どうせ色を合わせる時には使えっこないから、合成とか、データ整理の時だけかけよう、という考え方。
私はこのポリシーで運用しています。
考えてみれば、この手のメガネで色が正しく見えないのは当然のことかもしれません。ある意味仕方ない。
可視光域内にある光の一部をカットしているのですから、視界の見え方が同じになるわけがありません。
視野は全く変化がないのに、可視光であるブルーライトだけ50%もカットするなんて、そんな都合の良いものが作れるものなのか?
それはちょっと無理じゃなかろうか? と思います。
多少視界が茶色いのは、大目に見ざるをえないのではないかと。
最後におまけ。
使い続けて、効果は実感できるか?
導入後一週間弱ですが、肩こりは確実に軽減されました。
忙しい時期に何日か使って見て、そういえば肩がまだキツくないかも。みたいな感じです。
ちょっと使って、「全然違う!」みたいなものではないかもしれません。
私は比較的PCの前に長時間いるのは平気な方なので、単純に今のことだけ考えたら、別にJINS PC は必須ではないかも知れません。
でも長いスパンで、目を大事にするために使い続けるつもりでおります!
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、6月15日のam6:00にアップ予定です。)