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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

年末年始

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だんだん年を取って、同じことを繰り返すようになっているが、それでも敢えて一言。今週は、クリスマスなのに忙しいので、空いた時間を使ってブログを書いているから、簡潔に。

私にはとても不思議なのだが、今年はクリスマスもあまり盛り上がっていないように感じる。まあ、こちらが特にイベントがないせいかもしれないが、夜の街に人は出ているが、どうもクリスマス気分の感じがしない。私が子供の頃は、そもそもクリスマスというのが、必ずしも定着していなかったようにも思うが、少年であった私には、何だかとても暖かい素敵な時に思えたものだ。だから、今でも新たな職場に行くたびに、クリスマスツリーをプレゼントしようとしている。

日本の年末年始と言えば、元々はお正月。だが、コンビニやスーパーが正月も開けるようになって、徐々に正月気分は遠のき、クリスマスがそれに取って代わったと思っていたら、どうもクリスマスですら相手にされないようだ。

クリスチャンでないからクリスマスを祝う必要などない、というつもりはないが、そんなことにすら触れる必要がないほど、我が国の年末年始は季節感を失っている。別に季節感などなくてもよいのかもしれないが、でも年が変わるということは、やはり一つの節目であって、この機会を生かして来し方行く末を今一度考えてみるのは、我が国の一つの知恵だと思う。だからこそ、あまり買い物などで外に出ることなく、家でおせちを食べるのが風習だったのであって、そのような気持ちは持ち続けていたい。

門松、しめ飾りどころか、クリスマスツリーやリースすらが減っていく世の中に何となく違和感を覚えるのは私だけだろうか?

一週間前の話だが、プーチン氏が来日し、期待された北方四島についての結論が出ないまま帰国した。もちろん戦後70年も何も変わっていない状況がある日いっぺんに変わることはあまり期待できないだろう。だが、一方でそろそろ現実的な解決を目指すことが、現下の世界情勢の下では必要なのではないか?これ以上不安定な状態を継続することは、より国益が損なわれる可能性が高いのではないか?

確かに、もともと4島に住んでおられた方方々のお気持ちはあるだろう。ロシアが、終戦後に侵攻したのは明らかに国際法違反だろう。だが、残念ながらその後ロシアの実効支配を放置し、漁業協定では4島がロシアの領土であることを前提としたような協議をしてきたのだから、今更言えることなど限られているのではないか?

日ソ共同宣言の二島返還を前提に考え、一方で海洋資源を含めた資源の開発とそのシェアについては、別途領有権に関わらない合意を確保するというのが賢いやり方なのではないかと思うのだ。もはや今しかこの合意ができるチャンスはないように感じる。時間が経てば、共同宣言の合意ですら反故にして更に侵攻しようというような勢いがあるように感じられてならない。まずは領土の明確化と経済的利益の確保、そろそろ現実的な行動を取ろう!

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