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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

計画停電に疑問!

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発電所の事故などで、発電量に制限があるので、東電は計画停電を要請し、政府がこれを認めたとのことです。

 

東北の惨事に、被災地でない地域でも協力するということについては、全く異論ありませんが、今回の停電は実際にどこが対象となるのかなども、直前まで分からず、これでは結果として必要以上の負担を国民に強いることになります。あまりに拙速ではないでしょうか?

 

加えて、既に報道されている自宅療養の方をどうするかなどだけでなく、信号機が機能しないことやエレベーターが機能しない、個々の家で冷蔵庫が機能せず、水浸しになるなど、様々なリスクと不具合が発生するのに、国民が準備する時間は全くありません。事前に十分計画できるように実施すべきであり、東京電力の対応は全く不完全だと感じます。せめて1週間程度の準備期間があればと思います。

 

米国在住の際、水不足で個々の家庭の節水を求められたことがありましたが、一定量以上の使用について罰則があり、各家庭はそれぞれに努力をしていました。今回の電気についても、家庭に関しては同じように使用量の目途を示し、今月の請求でこれを超えたら罰金というような手立てで、個々人の意識に訴えるのが良いのでは?

 

それよりも、当面の対策として進めるべきは大口需要家で国民生活に直接の影響がないところ、例えば大手製造業の工場などについて、操業停止などを求めるのが適切なような気がします。今重要なことは、まず被災地を始めとして国民生活を守ることであり、その中で皆がお互いに助け合うことであって、企業の収益ではないはずです。

 

既に決まったことではあるのは理解していますが、あまりに無計画に思えるので、あえて再考を要請したいと思います。政府関係者にも、同じ考えを伝えました。

 

 

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