原始人の生活に学ぶ「同じ釜の飯」
一般的に、「原始人の生活」と聞いて思い浮かべるのは、父親が狩猟に出て動物や魚を獲って帰り、家族みんなで分け合って食べている姿ではないでしょうか?
父親が狩猟に出掛けたからと言って、毎日同じ量の獲物を持ち帰るとは限りません。少ししか得られなければ、その少しを分け合って食べるしかないのです。また、狩猟の際にケガをすることや、体調が悪くて狩猟に出掛けられない日も出てきます。
持ち帰ったものをすべてその日に食べてしまうと、獲れなかった日は空腹に耐えなくてはならないため、やがて保存することを思いついたでしょう。時には、大切に残しておいたものであっても、寝ている間に他の動物にとられてしまうこともあったかも知れません。ですから、現代のサラリーマンが毎月同じ日に、一定のお給料をもらえるということは、実はとてもありがたいことなのです。売上が思うように上がらない時でも、『保存食料』のおかげで、食べつなぐことができているのです。そのため、売上が一気に増えたとしても、喜んでそれを全部食べてしまってはいけない(すぐに給与・賞与には反映されない)ということになります。
父親は、家族に満足に食べさせるために武器を工夫したり、狩猟に出掛ける時間を変えてみたり、天候を考慮したりと、必死に考えていたはずです。母親は、食事の支度や衣服を作り、父親が元気で安全に出掛けられるように、また帰って来たらゆっくり休めるように、持ち帰った獲物は無駄なく食べられるように工夫していたでしょう。また、いずれ狩りに出掛ける子供たちには、いろいろな知恵を授けていたと思われます。
これら原始人の生活を、会社組織に置き換えて考えてみました。
太古の時代、人類は家族単位で「食べる」ことが中心でした。それを、より豊かで楽しいものにするために、労力を「お金」に変えようとして、会社が生まれたのだと思います。起きている時間だけで考えれば、会社の仲間とは、家族よりも長く一緒に過ごしていると言えますが、『獲ってきた食糧を、みんなで分け合っている』という意識が薄れがちになっているように思います。本来なら家族同様、お互いを尊重し、それぞれの担当の中で、チカラを出し合い、助け合わなくてはなりません。
新年度の人事異動や環境の変化で、気疲れしているところかも知れませんが、ここで、原点に戻って、社内のコミュニケーションを見直してみましょう。
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