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自分の好きな仕事が天職なのか?

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job.jpg自分の好きなことが仕事にできるなんて、これほど幸せなことはありません。

確かに理想的ではありますが、現実にはそんなにうまくはいきません。
なぜなら、好きな仕事をして稼げるのか?という現実問題が立ちはだかってくるからです。

ここで1つ考えるヒントを提供します。
予備校講師兼タレントの林修氏の言葉です。
「僕は、好きなこと、やりたいことを仕事として選ぶという感覚は皆無です。20年以上やってきた予備校講師という仕事だって、(大)嫌いな仕事ですが、(誰よりも)できるという自負のもとに続けてきました。」

「もちろん、自分でそう思ってきただけでなく、生徒の動員状況や満足度といった客観的な評価のもと、決して努力を『主観的に評価する』ことなく、この仕事を続けてきたのです。」

「『私は今の仕事が大好きで、これこそ天職だと思っています』と言いつつも、もし仕事がうまくいかないと悩んでいる方がいるとしたら、自分の『仕事観』はどんなものかという原点に立ち返る必要があるのではないでしょうか。」

「やりたいこと」にこだわりすぎない
という事についても同氏は説明しています。

「やりたくない仕事に全力で打ち込むことが、やりたい仕事に自分を近づけてくれるという逆説」

豊富な経験に基づいて、貴重なアドバイスとして語ってみえるのです。

これらのことから考えを巡らせると、自分の好きな仕事が天職になることは非常に稀で、あくまで目の前にある仕事の1つ1つに全力で取り組んでいく事によってのみ、多くの時間をかけてようやく自分の納得できる天職に辿り着ける、という訳です。

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