オルタナティブ・ブログ > 大塚秀樹の“マーケティングマインド”の醸成 >

技術で勝って、商売で負けていませんか?

TPPで最も恩恵を受けるのはベトナム

»

vietnam.jpg日本はTPPの発効によって全加盟国の中でも最大級の恩恵を受けると言われていますが、むしろそれ以上に恩恵に預かるのはベトナムの方だという分析結果が出ています。

日本は2番目にメリットがあるのです。
ちなみに予測の尺度は、貿易量がTPPによってどれだけ増えるか、という見方に依っています。

ベトナムといえば、以前より外国企業にとってはビジネス環境が厳しいことで通ってきました。許認可手続きを依頼する現地の役所との対応に苦慮するのです。

中央で決めた規制内容が、地方ごとに解釈が異なることも問題だったのです。
ただこれらの障害も、TPPの発効によって過去のものになる可能性が高まっています。

ベトネムへの進出では、早くも韓国勢が一歩も二歩も日本勢より前進しています。
サムスンやLG電子などのグローバル企業がそうです。

同じベトナムでも省ごとに見ると、日本からの投資を非常に欲している地方があることも事実です。

例えば、東南部のドンナイ省がそうです。
筆者も同省の何人かの役人と名刺交換した経験が過去にあります。
売込みが積極的だったのです。

いずれにしても、チャイナプラスワンでは絶対に外せない国がベトナムです。
さらに、タイやインドネシアがTPPにまだ加盟してない中では、同国の優位性はさらに高まっていくことは間違いないのです。



Comment(0)