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お客さまが断りやすい営業スタイルのお勧め

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sales02.jpgある人に次のようなアドバイスをいただいたことがあります。逆説的な言い方ですが非常に含蓄のある言葉だと思いましたのでご紹介します。

「お客さまが断りやすい営業マンにならないといけない。」

「なぜなら、断られやすい営業マンになることができれば、次の別のご提案書を持参してお客さまをご訪問できるからだ。」

「逆に断りにくい営業マンに対しては、お客さまは非常に気を遣い、次にもう一度会おうという気持ちにならないから問題だ。」

少し補足をすれば、この場合の"断りにくい営業マン"とはどうスタイルの営業かと言えば、"商談の成立を懇願するタイプ"だそうです。
言い換えれば、この商談を成立させないと会社に戻れないとか、ノルマを達成できない、といった自分都合の理由でとにかく懇願するタイプのことなのです。

さらに言えば、"いくらの金額まで下げれば契約してくれますか?"と言った類いの言いよられ方にも要注意、と付け加えられました。

別の言い方をすれば、"重過ぎる営業スタイル"のことを言っているのだと換言できそうです。

これらの示唆は何やら"恋愛"の口説きシーンにも共通しそうな内容だとも言えなくもありません。
相手に告白する場合に、真剣なのはいいのですがあまりにも重過ぎる文句を言ってしまうと相手は引いてしまう、といった場面を想定してください。

結局は営業も相手あっての働きかけであり、いかにお客さまから明るく爽やかな印象を持ってもらえるか、といったところに最後は辿り着くのかもしれません。




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