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世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

クラウドの相互運用性を推進するCloud Computing Interoperablity Forum (CCIF)

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クラウドコンピューティングの相互運用性について調べていたところ、カナダEnomaly社のReuven Cohen が代表を務めるCloud Computing Interoperablity Forum (CCIF) という団体を見つけました。CCIFもこの前ご紹介したOpen Cloud Manifestと同様、オープンでベンダー中立な技術・サービスを議論する場となっています。現時点では、CCIFはOpen Cloud Manifestには加わっていないようです。

CCIFのDiscussion Forumを覗いてみたところ、Interoperability & Standards 作業部会 (Working Group)では、クラウドコンピューティングにおけるタクソノミ(用語の定義)を作ろうとしているようです。以下のようなカテゴリがあがっています。

  • Basic definition of Cloud, as opposed to Grid, Virtualization, and other related terms
  • Cloud types – private cloud, public cloud, hybrid cloud
  • Stakeholder Roles – cloud operator, end user (biz, IT, etc) , developer, etc
  • System Components – hypervisor, O/S, application server, storage, etc
  • Cloud Service Types – IaaS, PaaS, SaaS
  • Security-related terms
  • Governance-related terms

標準化を行う上で用語の定義は大事ですし、広く合意がとれるものが出てくるといいですね。

標準化を巡る動きが、企業にとって技術戦略の一部となっている現在では、なかなか一つにまとまらないのは仕方がないことかもしれません。私自身もいくつかの標準化作業に関わってみてひしと感じることでもあります。ただ、先日もコメントしたように、私は、世の中が標準化に向けて議論を進めていくことには意味があると思っています。また、歴史的に見ても、分かれていた議論が、いつのまにか1つになっていた、ということはよくありますよね :-) また、今回の一連の動きに対して、各社とも、クラウドコンピューティングがオープンであることには意義を唱えていないようです。

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