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ソニーエリクソンの挑戦(21)~2004年7月、英シンビアン社への増資

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London_1212004年7月15日に開かれた記者発表会では、スマートフォン『P990』の後継モデルとして、『P910』が発表されました。ソニーエリクソンのスマートフォンは、SymbainというOSにより作動するものです。

この時期、このSymbian OSを開発しているイギリスのSymbian社に、ソニーエリクソンなど携帯電話メーカーは増資を行います。もともとSymbian社は、日本にもマニアがいた『Psion』(サイオン)というPDAを開発している、イギリスのPsion(サイオン)という会社と、携帯電話メーカーの共同出資により設立されました。



London_120当初は、米モトローラも出資していましたが、2003年秋に、袂をわかちます。そして、英Psion社は32%出資していましたが、この時期に、株式を売却する意向を示しました。当初は、ノキアがすべて引き受けるという案もありましたが、そうするとノキアの出資比率が50%を超えることになり、ノキアの子会社、つまり英Symbian社の中立性が失われることになります。これを防ぐために、ノキア以外の出資会社、ソニーエリクソン、エリクソン、松下電器、サムスン電子、シーメンスも増資を行うことになりました。この背景には、「スマートフォン向けのOSを提供する会社として、独立性が保たれるべきである」(ソニーエリクソンのマイルス・フリント社長)という判断がありました。

現在の英Symbain社への出資比率は、ノキア47.9%、エリクソン15.6%、ソニーエリクソン13.1%、松下電器10.5%、シーメンス8.4%、サムスン電子4.5%となっています。

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