2009年の北米における電子書籍の販売額は書籍全体の1.5%――英エコノミスト誌
英エコノミスト誌の2010年3月31日号に、電子書籍に関する記事が掲載されました。記事中に、アメリカのコンサルタント会社プライスウォーターハウス・クーパースの推計として、2009年の北米における電子書籍の販売額は、書籍全体の販売額の1.5%だった、と伝えられています。
E-publish or perish
http://www.economist.com/business-finance/PrinterFriendly.cfm?story_id=15819008
PricewaterhouseCoopers, a consultancy, reckons e-books will represent about 6% of consumer book sales in North America by 2013, up from 1.5% last year (see chart). Carolyn Reidy, the boss of Simon & Schuster, another big publisher, thinks they could account for 25% of the industry’s sales in America within three to five years. She may well be right if the iPad and other tablet computers take off, the prices of dedicated e-readers such as Amazon’s Kindle keep falling and more consumers start reading books on smart-phones.
記事中のグラフにもあるように、プライスウォーターハウス・クーパースの推計では、2009年の北米における電子書籍の販売額は、書籍全体の販売額の1.5%で、これが2013年には5.8%にまで拡大する、と予測しています。
一方、Simon & Schusterという出版社のCarolyn Reidyは、今後3年から5年のうちに、この比率が25%にまで拡大する、という予測を示しています。一見、過大な予測のようですが、アップルのiPadやアマゾンのKindleがたくさん売れるようになると、価格が下がり、より多くの人が購入するようになるから、彼女の予測も正しいかもしれない、と同誌では見ています。