セルフトラックバック再考
少し前のことですが、吉川さんが「セルフトラックバック」について、私が昔書いたエントリーなどを紹介しつつ考察されていました。私のエントリーにもトラックバックをくださったのですが、ネタふりしていただいたのに、長らくほったらかしにしてしまいまして、申し訳ありません。ごめんなさい。
ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦
「ブログの濁流に埋没するナレッジを再利用したい(2)」
http://blogs.itmedia.co.jp/knowledge/2006/11/post_eee2.html
安藤怜のロンドン灯「セルフ・トラックバック」
http://blogs.itmedia.co.jp/london/2005/12/__67a8.html
それで、「セルフトラックバック」なのですが、ブログはしばしば「簡易日記」というような紹介のされ方をすることがあるのですが、この日記形式であることに対する窮屈さ、使い勝手の悪さを解消できないか、ということから「セルフトラックバック」というものを思いついたのです。
たとえば、仕事で文章を書く場合には、必ずしも今日起きたことは今日書いて、明日起きたことは明日書く、わけでは無いですよね。今日起きたことを今日書いたとしても、明日には昨日起きたことを書くかもしれませんよね。
マニュアルや伝達事項を書く際でも、読み手が時間軸上で最初に読むべきところから書くよりも、重要なところを先に書いて伝えてしまう、ということは往々にしてあるわけです。そして、日記形式ですと、書いた順番、アップした順番に配置されてしまうのですが、後から、この部分とこの部分を入れ替えたい、と思っても、それがなかなかうまく行かないことも多いわけです。
この「書いた順番と読まれるべき順番の齟齬」を解消するために、セルフトラックバックというのを思いついたわけです。いま私は、ソニーエリクソンについての連載をしているのですが、思いついたことから順番に書いているので、時間が前後することも出てくるかもしれません。ですから、読むべきエントリーの順番を入れ替えたりするためにセルフトラックバックを使うかもしれません。
吉川さんのブログのテーマである「情報共有」という観点からすると、ブログの日記形式=時間軸によるエントリーの配置というのは、ブログの持つ可能性を、少し制限してしまっているのではないかと思います。「セルフトラックバック」よりも、もっと有効なエントリーの再配列機能が備わるとよいのですが・・・。