農作業がもたらす心への影響
こんにちは、リヴァの伊藤です。
先週のありえない暑さから、今週の暑さはひと段落してますね。
そんな猛暑だった先週木曜日、あえて農作業に行ってきました。
入間市にあるファムファームさんにお世話になってます。周り一面茶畑!これだけでも癒されます。
ピーマンも熟すと赤くなるんですよ。甘くなるそうです。
ナスやきゅうりが見たことないくらい大きくなってました。(もう食べれないですが。。)
夏の野菜の成長スピードはすごいそうです。
いろいろな発見もあって、それも農作業の楽しみの一つであったりします。
それにしても、ものすごく暑ったですが、それでも汗をかいて日陰で風に当たっていると気持ちいいものです。
わたくしの周りでも農業というと興味をもつ人は多く、毎週の農作業に参加されている方もおります。
なぜ農業をすると気持ちいいのでしょうか??
わたくしが考える理由を、以下の4つにあげてみました。
1)自然の中にいることで開放的な気分になる
2)太陽の光を浴びる
3)土いじり
4)身体を動かす(汗もかく)
1)は言うまでもなく、外にでて風を感じて、小鳥やセミの鳴き声、土の匂い、普段と違う眺め。自然の中では五感をフルにつかって気持ちよさを感じますよね。
「1/fゆらぎ」というのは、ご存知ですか?
規則正しさと不規則さがちょうど良い感じでバランスがとれたことで、小川のせせらぎや、風、波の音、心臓の音などが当てはまります。
リラクゼーション効果があると言われております。(※1)
(※1)ウィキペディア
2)~4)はセロトニンという視点から上げてみました。
セロトニンとは、脳内神経伝達物質で精神面に影響する物質です。
うつになると、このセロトニンというのが不足すると一般的に言われております。
現在最も一般的な抗うつ剤は、このセロトニンの量を調整するものです。
2)太陽の光を浴びる
睡眠とも関係しており、通常は太陽の光を浴びるとセロトニンは活発に分泌されます。
(夕方になるとセロトニンが減少し、メラトニンが分泌され眠くなります)
太陽は生活リズムを整えることでもとても重要な役割を果たしております。
3)土いじり
イギリスのブリストル大学のChris Lowry氏が、マウスを使った実験で土の中にいる菌がセロトニンを増やすことが実証できたと発表(※2)しております。わたくしの友人もうつ病で2年間休職して結局退職までしたのですが、最近は毎週農作業をやるようになり、症状も安定的に回復し就職できております。
(※2)http://www.bristol.ac.uk/news/2007/5384.html
4)身体を動かす(汗もかく)
そして農作業は、草むしりや収穫など一定の動きを繰り返す作業が多くなります。一定の同じ動きを繰り返す運動をリズム運動と言います。このリズム運動もセロトニンを増やすと言われております(※3)。
(※3)日本医事新報社 No.4453 (2009年8月29日)基礎医学から「リズム運動がセロトニン神経系を活性化させる」 東邦大学医学部医学科統合生理学教授 有田 秀穂(ありたひでほ)
このようにセロトニンを活性化するのに、いいと言われている要素が農作業には沢山あるのです。
もうひとつ、農作業にはうつの方にいい効果があります。
野菜の成長を感じれることです。
うつ状態の方は、自信を喪失されている方も多くおります。野菜がすくすくと育ち、成果が実り、美味しい。そして他の人にあげて喜ばれる。こういったことは、うつの方にとっては自信につながることもあります。
場合によっては、しっかりと野菜に愛情を注いで育てていても害虫や病気、天候でうまくいかないこともあるかもしれません。
でも、それはそれで受け入れる ことが重要です。
自分がどんなに完璧にやっても、どうにもならないことがある。
完璧に何でもやろうとしてしまう人がうつの方には多いですから、こういった体験もいい気づきにつながることがあります。
これから気温も下がってくれば、より気持ちよく農作業で汗を流せそうです。
耕作放棄地が拡大する日本において、
農業に興味をもつ人が増えることにつながる活動もしていけたらと思っております。
いつも最後までお読み頂きありがとうございます。
次回もよろしくお願い致します。