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40代で同人デビューしてしまった著者がその現場を体験しつつ腐女子を自認する立場で観察する幻の腐女子市場(マーケット)。はたしてそこに市場はあるのか、ないのか。デビューは10代が当たり前なコミケの現場などで突き当たる難問に頭を悩ませ、時に大失敗しつつの体験談を含めた、観察ブログ。

「認めたくないものだな 自らを腐女子とは」

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「漫画やアニメは好きだけど、オタクってほどじゃない」
という人がよくいるが、
そういう人も、オタク回路は持っている。

その回路にどれだけメモリを割りふっているか?
思考するさいに、その回路が起動する割合が低いか高いか? の差があるだけだ。

同様に、
「BL(※)っぽいのは嫌いじゃないけど、腐女子ってほどじゃない」
という女子も多い。
実は私もそうだ(った)。

映画やテレビ、漫画や小説やアニメを見たり読んだりした時に、
腐女子回路が作動し、「萌え」てしまう時もあるが、
常にその回路がフル回転しているわけではない。

常に回路フル回転で、
「醤油とソース」「エッフェル塔と東京タワー」
「四国と九州」「鳩○と○沢」などなど、
どんな組み合わせでも、受け(女役=ネコ)攻め(男役=タチ)を
考えてしまうほどのプロの腐女子、「貴腐人」の皆様に比べたら、
私のようなものはっ、とてもとてもっ...ちょっとかじっただけの
新参者でございます! すいませんすいません...お許しください...
......と、いう感じである。

しかしながら、
非オタな人々にとって微妙な違いなど関係なく、
「萌え」文化に反応するオタク回路が多少なりともあれば、
まるごとオタクに分類されてしまうように、
非腐女子な人々から見れば、
どんなに弁明しようが、抗おうが、
私もやはり腐女子なのである。

BLの定番セリフに
「俺はゲイじゃない! たまたま好きになったのが男だっただけだ!」
というのがあるが、
それ風に言うと
「私は腐女子じゃない! たまたま今回、男同士に萌えちゃっただけなの!」
ということになるだろうか。

どんなに声高に叫ぼうとも、

「人はそれをゲイというのだ」と同様に「人はそれを腐女子と呼ぶのだ」。


※BL 
 ボーイズラブ=男性同士の恋愛関係を扱うもの。
 「やおい」とほぼ同義だが「BL」と「やおい」ではニュアンスが違ってくる。
 そのあたりはまた別の機会に考察したい。

 

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