ブロガーズ・キャズム
吉川さんの、一部オルタナティブブロガーがひそかに楽しみにしているエントリーである
「[定点観測]実名ブログ界の動向 2007年6月版」が発行された。
今回のエントリーは、吉川さんがきびしめな口調でおっしゃっていた、
この下の部分に注目して「ブロガーのキャズム」と言うものを考えてみたいと思う。
特にこのところのオルタナティブ・ブログの低調化傾向は如実である。
以下にここ1年ほどでのオルタナティブ・ブログの、アクティブ・ブロガーの割合とその月間平均投稿数の推移のグラフを掲示する。
平均投稿数と、ブロガーの継続率をみても、あまり数字としてみると芳しくない。
個人的に書いている感想だが、大きなblogのシステムの変化はなく、
書くのに苦労しているわけでもない。
じゃあ、なにが問題かというと、ブロガーの中にも一人の
「習慣的に発信するブロガー」になるためのキャズム
といえるものがあるのでは無いだろうか?
キャズム、その1
「読者」
ブログ開設当初は一人きりだ。
読者なんてどこにもいない状態から、コツコツエントリーを書くしかない。
オルタナティブブログは比較的その点では、すでにトラフィックがあるので恵まれていると言える。
まず、このある程度の読者が付くまでがひとつのキャズムといえるかもしれない。
キャズムその2
「文体」
日記ではないblog、メディアとして書くということを意識して文章を書くことが、
意外と最初のうちは苦痛だと思う。
何しろ、誰に見られるかわからない文章なので、
ビジネス文書にしたら誰が見てもつまらないだろうし、
メディアとして書くには文体が稚拙すぎる。
なぜだか不思議なことに、最初は敬語が多くなる傾向にあると思う(そのうち気にしなくなる。)
とにかく文章を書くスタイルみたいなものが固まるまでが2つ目のキャズム
キャズムその3
「仲間」
ブロガーは、基本的にたくさんいるようでも、結局は他人である。
その人たちにトラックバックをしたり、コメントをつけたりしても、
なんとなく最初のうちは他人行儀のような感じがするし、
「他のブロガーに対してどう接していくか」を考える必要がある。
別に「敵」というわけではなく、なんとなく、毎日他のブログを見てると、
その人のことが良くわかってきて楽しい気分になり、
たまにコメントしてみたり、ネタに引用してみたりする。
そして、偶然なにかのイベントなんかで会い、新しい「ブログ仲間」が生まれる。
この点でもオルタナティブブロガーは比較的恵まれているかも?
たまに飲み会があるし(皆さん忙しい方なので、予定をあわせるのが大変ですが)
とりあえず、3つのキャズムを提示してみる。
某みたいもんさんの名言ではないが
「黙って毎日半年やれ!」は、真理だと思う。
「書かねば始まらず、言わなければ誰も見ない」
ブログの厳し~いところである。
そういう点においては、私のような「なにもない若手」のほうが気軽に書けるかも。
何しろ捨てるものが無い、「この私が書いているのになぜ誰も見ないんだ!」
などど一言も思わない。思いようが無い。
偉くなくてプライドが低い人は今すぐにでもブログを始めるべきです。
そして、始めている様々な人には下の言葉を贈ります。
「Will be good=きっと良くなる」
今がだめでもきっと良くなる。
何しろブログは消さない限り消えないんだから。
記事が増えれば、見る人も増える。
今日も明日もがんばって書き続けましょう。