[定点観測]実名ブログ界の動向 2007年6月版
今月は若干遅くなってしまったが恒例の実名ブログの定点観測レポートだ。ITmediaのオルタナティブ・ブログとイザ!(iZa)記者ブログと専門家ブログの3つの実名ブログでの2007年6月の投稿状況の分析結果である。
まずブログ全体の動きであるが、オルタナティブ・ブログでは2007年6月は新規に2名のブロガーが参加。イザ!(iZa)記者ブログでの1名の新規参加があった。
毎月定点観測をしている、各ブログの6月のアクティブ・ブロガー(毎月月に1回以上投稿するブロガー)内での月間平均投稿数は、オルタナティブ・ブログが9.61、イザ!(iZa)記者ブログが14.59、専門家ブログは6.76と3者揃って低下した。同じく毎月月に1回以上投稿するブロガーをアクティブ・ブロガーとカウントしたブロガー全体数に対する比率の継続率のほうでも、オルタナティブ・ブログの継続率は55.5%、記者ブログが73.5%、専門家ブログは79.1%とこちらも3者とも低下した。
特にこのところのオルタナティブ・ブログの低調化傾向は如実である。以下にここ1年ほどでのオルタナティブ・ブログの、アクティブ・ブロガーの割合とその月間平均投稿数の推移のグラフを掲示する。
一部で噂されるようにブログブームは終わったのだろうか。筆者の記憶ではネットの世界では、過去にも個人ホームページ全盛時代があり、その後個人ホームページは一旦廃れた後に先般のブログブームが訪れた。同じ歴史が繰り返すのだとするとブログブームは一旦収束し、新たにもっと手軽でリッチな個人情報発信ツールの登場をが出てくるまで準備期間に入ったと考えたほうが良いかもしれない。一応勝手なことを言うと筆者はwitterがその新しいポジションのツールだとは思っていない。次代のツールはもっと表現力の面でブログより向上しているはずだと思うからである。