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ロバスト設計と映画「ジョーカー」

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遅ればせながら、やっと映画「ジョーカー」を観てきました。「観たかった」というよりも、「観ておかなくては」という義務感があったので、上演期間が終わる間際に急いで近所の映画館に出かけてきました。

映画「ジョーカー」を観ておきたかった理由は、「ロバスト設計と最適化」というクラスを教える時はいつも「バットマンの譬え話」をするからです。「バットマンの譬え話」は以下のようなものです。

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"スーパーマンやスパイダーマン、アイアンマンやキャプテン・アメリカなど、皆さんはスーパーヒーローが好きですか。でも良く考えてみると、スーパーヒーローってちょっとおかしくありませんか。どうして事件や災害が起こってから現れるのでしょうか。例えばバットマン。どうしてバットマンはジョーカーがゴッサム・シティーを破壊してから現れるのでしょうか。

本当のスーパーヒーローは事件や災害の後に来る人ではなく、それを未然に防ぐ人達です。ジョーカーを生み出さないような社会制度を作る役人たち、更生施設で働くソーシャル・ワーカーたち、犯罪を未然に防ぐ警官たち、そのような影で働いている人達が本当のスーパーヒーローなのです。

我々の職場でも同じです。客先で不具合が発生して顧客に大きな損害を与えたとき、その不具合に緊急対応して社内でヒーローになる人がいます。最低限の被害額で損害を食い止めたと、ヒーローは皆に賞賛されます。

でも本当のヒーローは不具合を未然に防止する優秀な設計エンジニアなのです。

もしかしたら皆さんは、「ロバスト設計と最適化」のテクニックを身につければ、社内でスーパーヒーローになれると思っていませんでしたか。

残念でした。「ロバスト設計と最適化」のテクニックを身に付けることで、これまで以上に品質の高い製品を設計することができるようになり、不具合を未然に防ぐだけではなく、損害を出さないようになります。皆さんはバットマンになるのではなく、誰からも褒められないゴッサム・シティーの優秀な役人や熱心なソーシャル・ワーカー、信頼できる警官になるのです。これからはもうバットマンはいらなくなります。"

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つまりジョーカーが生まれるとしたら、それは役人やソーシャル・ワーカー、警官が未熟だと言いたいのです(ついでにブルース・ウェインはグッズに凝っていないで、お金を社会のために使えと)。それを確認するために映画を観てきました。

確かに医療政策の変更でアーサーが薬を貰えなくなったり、予算削減でソーシャル・ワークの事務所が閉鎖されたりと、社会基盤が崩れるシーンがありましたが、それがジョーカーを生み出す原因になったのかと言えば、そこまでは言えないと思いました。

「ロバスト設計と最適化」のクラスで「バットマンの譬え話」をこれからも引き続き使うかどうかについては、今は少し迷っています。

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