カスタムIEMのリシェル:4BA
いきなりですが、
カスタムIEM自作用にシェルを作りました。珍しく濃い色をつけた状態で作りました。
シリコンのメス型が壊れてしまいましたが・・・
Heir Audioの4.ASがたまたま安く売られているのを見つけてしまい、入手しました。珍しく私の耳よりもさらに大きいですね〜。さすがに自分の耳より大きいものは聴いてみることがほぼ無理ですね。
一応、元の状態で周波数特性を測定しておきます。先日息子の誕生日祝いに買ってあげたHeir Audioの4.Aiと同じだろうと思っていたのですが、周波数特性は似た感じですが音圧がかなり違いました。カスタムIEMの方が音圧が高いです。
まあ、とっとと空割りして部品を取り出します。
無事にBAを取り出すことができました。
この状態でも測定しておきます。
今回も前回同様、カナル先端部分は大きく窪ませて、元のチューブの長さのままで組み立てました。前回はチューブ3本でしたが今回は2本なのでだいぶ簡単です。
フェースは今回もブライヤーを使ってみました。
前回と同じ感じに仕上げましたが・・・
いろいろネットで探していたところ、ハイブリッドウッドの綺麗なのを見つけ、買ってみました。
直角に切るための道具も買って、
薄板にします。
フェースのかたちに近づけて・・・
元のフェースを剥がして(というより、破壊して・・・)、
一応、断線などしていないかを改めて測定してから、
新しいフェースを着けます。このままでも渋いですが、
こんな感じにUVレジンでコーティングして仕上げました。本当はもう少し節がある部分を使いたいところですが、ハイブリッドウッドの固まりの状態が綺麗すぎてもったいないので、端から。。
周波数特性としては、少し左右でバラツキがあります。元々なのですが、音響フィルターの劣化かとも思ったのですが、手持ちの新品に交換しても同様でしたので、BAに少しバラツキがあるのかもしれません。
Heir Audioの10に比べると低音がおとなしい感じですが、なかなかフラットです。
2本のチューブそれぞれと、合計を見比べると、ネットワークの考え方のよい勉強になりますね。
オーケストラを聴くなら10の方が楽しいと思いますが、今風?の音楽なら4の方がスッキリ楽しめるものもあります。イヤホン道もなかなか奥が深いですね〜。