個人レベルでの情報発信やコミュニケーションが人生を大きく左右する時代?
今日は毎年1回ペースでお目にかかる方に来社いただき、打ち合わせをしました。1年に1回というと、近況もわからず、話題にも困るくらいだと思うのですが、その方とはfacebookでつながっているので、お互い普段何をやっているのかはそれなりに知っているのです。これは昔では考えられないことですね。
インターネットが普及してから、情報発信の方法として、
・ホームページ
・ブログ
・SNS
というように広がってきたと感じていますが、同時にコミュニケーションの方法としても、
・メール
・チャット
・SNS
と広がってきて、どれも今でも使われていますが、SNSは情報発信だけでなくコミュニケーションのツールとしても便利なため、これだけ広まっているのでしょう。
私はインターネットを1996年頃から使っていると思うのですが(メール履歴の一番古いのがそのあたりなので)、当時から個人でホームページも作っていました。今でも一応残っています(こちら)。当時はそもそもインターネットを使っている人が少なく、ホームページを公開していてもほとんど反応もなかった感じでした。作る手間もそれなりに面倒でした。
ブログになると、簡単に公開できると共に、コメント、トラックバックなどにより、コミュニケーション的な側面もでてきました。個人でも書く人が断然増えたものです。
SNSになると「公開する」、というより「つぶやく」という感覚で、とにかく簡単になりましたし、グループ機能などの充実により、コミュニケーションツールとしての強みもはっきりしてきたと思います。
SNSをはじめとして、インターネットの普及は様々なメリットを生むと同時にデメリットも生んできました。それこそ、社会のことも良くわからない子供がインターネットの様々なトラブルに巻き込まれることなども、実際に我が子でも経験してきました。
とはいえ、世の中の変化は止めることはできませんから、有効活用するかどうかの判断だけだと思っています。ブログやSNSに抵抗感がある人は、大抵「実名を明かすこと」をはじめとした、プライバシーの問題に抵抗がある気がしています。
しかし、たとえば若い女性や子供はともかく、「社会で活躍しているベテランが、実名すら明かせないで何ができるのか?」と思うのです。仕事でもなんでも、実名は明かしますし、それとどういう違いがあるのだろう?と考えるわけです。
私は個人ホームページを公開した時点から、「小俣光之ホームページ」と、タイトルにでかでかと実名を書きましたが、今でもそのままです。それで何か問題があったかというと、全く思い当たりませんし、その後著書を何冊も発売したりしましたので、実名など検索すれば簡単に出てきます。会社でも社長をしていますので、実名は確実に公開されています。デメリットを感じるどころか、実名や顔写真を出すことによってたくさんのメリットを感じているのです。
多くの人が、「これからは会社というより個人が評価される」と言っています。会社が右肩上がりの待遇や、定年までの雇用を約束してくれる時代は既に終わっています。一人で社会に放り出された時に、「自分の価値をどうアピールできるか」が問われる時代に既になっているわけです。「言われたことをこなしてきました」というだけでは採用してもらいにくい状況になっています。昔ながらの会社では、個人を前面に出すことを嫌がるところもまだまだ多いようですが、そうやって飼い殺しにしながら、業績の悪化や社会状況の変化で簡単に解雇してしまうような時代になってしまっているわけです。
そんな時代に向かう中、インターネットという「個人レベルでの情報発信・コミュニケーション」の環境を誰もが手軽に使えるインフラが整ってきたわけです。それを有効活用しようと思うかどうかで、人生が大きく変わる可能性もあるわけです。
「なんでもチャレンジしてみよう」と思うかどうかが、一昔前以上に、大きな差につながっていく時代なのだろうと思ったのでした。