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プログラミングでメシが食えるか!?

子供がワンクリック詐欺に引っかかりかけた:対処と指導

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この内容は書くべきか悩んだのですが、同じようなことはどこの家庭でもあるだろうと考え、あえて書いてみます。

今日、仕事をしていると、妻から、「娘がアダルトサイトに接続し、99,800円の請求が来ている」とメールが。。

「いくらなんでも娘は見ないだろ・・・」と思いつつも、「まあ、そういう架空請求は多いから、気にする必要はない、無視して」と返答。

その後、妻は妻でネットを調べたり、消費者相談センターに電話してみたりしたようで(私がすぐに説明できれば良かったのですが、客先だったもので)、私が帰るまでに、犯人も突き止めていたようですが、まあ、とにかく待っていてと帰宅しました。

帰りの特急電車の中でネットにつなぎ、娘のメール送受信履歴からそれらしいやり取りを抜き出し、ことの流れをまとめておきました。一応、ネットワークのプロなので、こういうことは得意なのでした。。発信端末はiPodTouch、発信時刻やIPアドレス、なんでも調べればわかりますので、とりあえず証拠としてまとめておきました。

帰宅して夕食を食べてから、家族全員に、「最近、我が家から怪しいサイトに接続した人がいるらしい」と説明を始めました。「誰か身に覚えがある人はいないかな?」と聞きながら。まあ、実は犯人は当人以外も全員わかっているのですが。。

つづけて、電車の中でまとめた証拠データを画面に出しながら、時系列で説明しました。間違いなく我が家から通信していることをはじめとして、やり取りの内容も全部見せました。

そう、犯人は小学6年生の息子だったのです。息子は早くもそういう年頃なのか、こっそり娘のiPodTouchを使ってアダルトサイトを見ていたようなのです。たまたまあるサイトで何かのボタンをクリックし、「あなたの証拠はつかんだ、あなたが承認した上で有料サイトに登録した」みたいな感じの画面に遷移し、「退会したければこのボタンを押すように」という感じの画面で、おそらくボタンを押したのでしょう。それでメールが送信されたようです。いわゆる「ワンクリック詐欺」ですね。

まあ、大人の我々にとっては、「こんなの、インターネットが始まった頃からよくある手口じゃない」とすぐにわかりますが、息子はそうとうドキドキしたようで、夜も眠れず、朝になってもiPodTouchを隠れていじったりしていたのを妻が知っていたようです。

一応知らない方のために説明しておくと、サイトをアクセスした痕跡があるからといって、かってにお金が取られるわけはありませんし、請求のしようもありません。そんな画面がでても放置すれば良いのです。ところが、画面に表示される内容を読んで心配になり、誘導されてボタンを押したりメールを出したり、あるいは電話をしたりしてしまうのを相手は待っています。わざわざ相手に自分の情報を教えてしまうことになります。そうすると、相手は「有料アダルトサイトを見ていることがばれたくない」という弱みをついて、メールを送るなどして脅してきます。それに反応しているとますますこちらの情報が伝わってしまいます。さらに、脅しに負けてお金を払ったりすれば、最高のカモとしていつまでも狙われることになるでしょう。最初から放置しておくのがベストです。

さて、ここから息子に説教となるわけですが、妻としては、「やっぱり息子に携帯端末など早すぎだ、禁止だ」という感じなのですが、私はそうは思いません。男の子がそういうものに興味を持つのは自然なことですし、禁止したところでますます隠れてやることでしょう。私が一番注意したいのは、「こそこそやるな」「わからないことはやる前でもやった後でも相談しろ」「親に怒られるのと、見知らぬ怖い人に脅されるのとどちらが嫌か?」ということです。なので、父親としては「パパもエロサイトなどいくらでも見たことがある。だからこういう手口も知っているんだ。遠慮なく相談しろ!」と胸を張って良いのやら悪いのやら微妙ですが、言っておきました。

我が家で禁止にしたところで、友達はみんな同じようなことをしているものです。息子の同級生の家庭でも「子供がエロサイトを見ていた」とかいうのはごく普通にあると話しがでています。禁止にしても無駄です。むしろ、よい社会勉強と考えて、世の中の悪い面も、ヒヤリとしたりしながら体で覚えていくべきではないかと私は思っています。痛い目にあうと身をもって覚えるものです。それもあり、「インターネット通信はパパのように少し詳しければ簡単にメールの情報も取り出せる」ということを目の前で見せ、「悪いことをしても必ずわかる」「情報は筒抜け」ということを実演したのでした。

とはいえ、今回の件も発見が遅れ、息子が本当に電話してしまったりしたら少々面倒なことになっていたことでしょう。また、私のようにネットワーク関連の仕事をしている親なら、いくらでも証拠も取れますし、手口もわかっていますが、そうでないとやっぱり慌てるものだと思います。

ところが、こんな時にどうすればいいのか?と思ってネットを調べたとしても、情けないことに出てくるのはYahoo!知恵袋とかばかりで、もちろん知恵袋でも良い回答がほとんどですが、そもそも総務省や警察・自治体の情報発信が足りないのではないか?と思うのでした。こういうことは家庭として恥ずかしいことと考え、近所でも情報交換などをなかなかやりにくいものなのかもしれませんので、なおさらもう少し啓蒙活動が必要なのではないかと感じています。

息子が引っかかったサイトの情報はYahoo!知恵袋にもいくつかあります。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1097029550

一応、総務省のこのページあたりにそれらしい情報は出ていますが・・・

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/enduser/ippan17.htm

もう少し具体例をたくさん出さないと良くわからないと思うのですよねぇ。。

だらだら書いてしまいましたが、大事なことは、

・返信しない・相手にしない
・子供には怖さをしっかり理解させ、困ったら親に相談するように

ということです。もちろん、親も「慌てて引っかからないように」注意しましょう。

先日書いた「高校生の娘にメールやSNSのマナーと危険について話した」のように、子供が成長してくると、いろいろ社会の難しい面にもぶち当たるようになるものです。が、避けて通ることはできませんので、一つ一つきちんと教えていかねばなりません。

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