高校生の娘にメールやSNSのマナーと危険について話した
このところ、自宅で妻と娘のバトルが続いています。原因はいろいろあるのですが、メールやSNS関連の問題もかなり多い感じです。妻から「MixiやLINEを禁止にすべきか?」と相談されたので、「一方的に禁止にしても良いことはない。マナーを守らせるべき」ということで、少し娘とインターネット通信に関して話しをしました。
・即答するのは、本当に暇なときだけ。相手のことも考えて。
リアルタイムにコミュニケーションをしたいときには、電話か直接会うべき。メールはFAXのようなもので、「相手の状態はわからないけど、とりあえず時間があるときに読んでおいてもらいたいもの」と考えるべき。他のことをしているときに、一般的には、中断してまで対応するものではない。とはいえ、無視して長時間放置も良くないので、しばらく返事ができそうもないときには、「忙しいから後で返事するね」とだけ返しておく。
「あの人はいつでも相手をしてくれる」と思われるのは、あまり良いことではない。「切替をしっかりできる人」の方が信用できるもの。
・一緒にいる人のことを最優先に。
一緒にいる人の前で、スマホをいじり続けるのは失礼。たとえ、一緒にいる人と一緒に何かをしている状態でないとしても、「場」というものがある。長時間スマホを使うときには、自室に移動してやるなど、「場」に配慮するのが礼儀。
・やり取りの記録が残るということに注意する。
電話の通話を録音している人は少ないが、メールやチャットは履歴が残る。後で誰かに見せられてしまう可能性があるということを十分意識すること。
・グループ内だけといっても、いくらでも画面を見せることはできる。
部外者は参加できないといっても、画面を知り合いに「ほら、こんなこと書いてるよ」と見せることは簡単にできる。
・インターネット通信は基本的に筒抜けと思うこと。
少しITに詳しい人なら、通信傍受などは比較的簡単にできる。見られて困るようなやり取りはしない。
・知らない相手は無視すること。
友達リクエストや、迷惑メールで、知らない相手からのものは全て「無視する」こと。反応することは厳禁。
その場で思いついた、「マナー」と「危険」を簡単に話しました。実は大人でも「マナー」を守ることができていない、いわゆる「スマホ依存症」状態の人は結構いるものです。私は、もともと仕事で緊急の要件が来ることがわかっているとき以外は、知り合いと電車で移動中、飲み会中、カラオケ中などであっても、スマホでメールやチャットはしません。一緒にいる人に失礼ですからね。私が目の前でやられて気分が悪いので、自分が嫌なことはしません。どうしても緊急事態の場合は、「すみません、今日は急ぎの要件が来る予定になっているので、たまにメールをチェックさせてください」と話してから見るようにしています。
きちんとマナーを守り、危険も知って使えば、インターネット通信はとても便利なものです。禁止にすればいいというものではなく、きちんと理解して使うように指導すべきものだと思っています。
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その後、ある方と情報交換させていただき、とてもわかりやすい表現でしたので、少し追記します。
SNS依存症の問題
・すぐに返答しなければならないという強迫観念
・文字にしてしまうことの怖さが実感できない
たしかに、強迫観念なのかもしれません。すぐに返事をしないと仲間に取り残される、という感じなのでしょうか。話題が刻々と流れていくTwitterのタイムラインなどでは、リアルタイムに反応できないとついていけないと感じるのかもしれませんが、ついていけないと困るような内容をやり取りする場ではないということを理解し、使い分けることが大切なのかもしれません。
文字として残ることの怖さは、たとえば、電話をかけたときに相手から、「会話を録音します」と言われて気楽に会話ができるか?ということを考えてみるとわかりやすいと思います。良くも悪くもインターネットでの通信は、発信者の情報がかなり明確に残ります。匿名で書き込みをしてもたどることができる場合がほとんどです。それを悪用して、他人に書き込みをさせる手口もあるくらいですが。基本的に「書き込んだことは第三者に知られてしまう可能性が高い」、と思って使うくらいの方が良いでしょう。