「忙しい」というのは、時間的に忙しいことだけではない
たくさん読んでいただける記事は、大抵書いた時点で「これはページビューが伸びるだろうな」と予想している(狙っているわけではなく)ことが多いのですが、「任せきる!」は予想外でした。
書いてから実はちょっと気になっていたのが、「お前はそんなに忙しいのか?」という点です。軽く言い訳っぽい内容を書いておきましょう。。
「忙しい」にはいくつかのパターンがあると考えています。
・時間的に忙しい
「作業」がたまっていて、時間が空かずに忙しい。
・頭が忙しい
「考えなければならないこと」がたまっていて、頭が空かない。
・すぐに動ける余地を残すために空きがない
何かチャンスがあるときにはすぐに動く必要があるため、常に余裕は残しておくため。
私の場合、年と共に「作業」はできるだけ自分ではやらないようにしてきました。新卒3年目で事業部を立ち上げてから、常に「自分で稼ぐ方法を見つけなければならない」という立場でした。当初のCADシステム開発販売は会社から「やらされていた」仕事でしたが、その後、受託開発に主軸を切り替え、自分で仕事を探してくるようになり、それが順調にいくようになってからは、「差別化」を考え続け、「製品開発販売事業」を立ち上げました。社外とのコミュニケーションは自分が一番うまい(らしい?)ので、外にもどんどん出て行き、情報交換し、チャンスを見つけ、プロトタイプを作るのも一番早い(分野による)ので、自ら製品のベースも作ってきました。「私がやらなければならないこと」だけでもたくさんあり、「作業」は減らしてきたのです。まあ、それでも「作業」もたくさんあるのですけどね・・・。
上のポイントから、「作業」は減らした代わりに、「考えること」「すぐ動くこと」を取ったという感じですね。
「考えること」は、時間をかければ結果が出るわけではありません。「ひらめき」も大切ですし、「発想の転換」も大事です。「作業」で時間を埋めてしまうと、なかなか考えることができなくなってしまいます。ちなみに、「考える」ということには、単に頭の中で考えることだけではなく、プロトタイプを作ったり試行錯誤することも含んでいます。
「すぐ動くこと」はビジネスではとても大事です。これも「作業」で時間が埋まってしまっていると、せっかくのチャンスを逃してしまいます。幸いなことに「考えること」との相性は意外と良く、適度な割り込みは頭の良い刺激になって、考えることも捗ったりするものです。
ということで、私が忙しいと言っても、実は「時間的」にはメンバー達の方がはるかに忙しいのです。「考えること」で忙しいということを理解してもらうのは結構大変で、今でもメンバー達がどう感じているかはわかりませんが、、少なくとも「考えること」によって「道が開けてきていて」「結果も出てきている」ということは実感できていると思うので、私がほっつき歩いていたり、とっとと帰宅したと思ったら自宅であれこれやっていたり、という、「よくわからん行動」を取りながら「仕事をどんどん任せる」ことをしていても、不満はあまり聞こえてこない(耳が悪いだけ?)のでしょう。